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ゆっくり楽しむ列車旅

街と街とをつなぐ列車は、地元時間も感じることのできる乗り物。
ローカル列車に乗ると、言葉が分からなくても近くの地元の人、旅行者との会話が生まれたりと、素敵な思い出や出会いが生まれることもあります。

今回は、団体ツアーなどではなかなか行けないスポットを楽しむことができる観光列車をご紹介します。ゆっくりと小さな街をつなぐサステナブルでスローな旅、イタリア国内の観光列車をぜひチェックください。



ロンバルディア州、イゼオ・エキスプレス

ミラノのあるロンバルディア州へ旅する予定があるのなら、チェックしたい観光列車イゼオ・エキスプレス。列車自体は1930年代の蒸気機関車で、ちょっとしたタイムスリップ感を味わえます。
列車は朝ブレシャを出発し、昼前にピゾーニェについてからはゆっくりと湖畔の街を楽しみ、夕方に帰路につく時刻で運行。

往復行程:ブレシャ~ピゾーニェ(イゼオ湖湖畔の街)
動画:ピゾーニェの街


≪サルデーニャ州、トレニーノ・ヴェルデ

地中海に浮かぶサルデーニャ州からは、ヨーロッパでも最も長い総距離438㎞を走る列車をご紹介。1800年代に設置され始めた路線は、中心となる街から内陸や海辺へとつなぐ役割を果たしています。
懐かしの歴史を感じるディーゼル車体で、時速20㎞/h というスピードでゆっくりと進み、時には車でも行くことができないエリアをつなぎます。車窓から移りかわる景色をのんびり眺める旅をしよう。

運行ルートを紹介した動画を通して、サルデーニャ州の景色を御覧いただけます。


豪華列車 「La Dolce Vita」

2023年より運行が開始された、豪華列車新オリエント・エキスプレス。
イタリア国内を走る「La Dolce Vita(ラ・ドルチェ・ヴィータ=甘い生活)」が現在注目を集めています。
20室のスイート車両あるいは12室のデラックス車両で運行され、1泊2日あるいは2泊3日で運行。1960年代イタリアを体感するというコンセプトのもと、ゆったりとしたそしてサステナブルな旅を楽しむことができます。世界の旅行者に注目されているだけあり、値段が高いにもかかわらず販売から数カ月で売れてしまう人気ぶりです。

列車の2024アイテナリー(2024年3月発表)
8つの路線が発表されています。(運行・予約状況などは、取り扱いのある旅行代理店が便利です)

[1] 海岸から海岸へ:2泊3日 / ローマ~ヴェネツィア~ポルトフィーノ(リグーリア州)
[2]ベッラ・イタリア:2泊3日 / ローマ~ヴェネツィア~シエナへ(トスカーナ州)
[3]イタリアのトランシベリア:2泊3日 / ローマ~パレーナ(アブルッツォ州)~マテーラ(プーリア州)
[4]イタリアワインを巡る:1泊2日 / ローマ~モンタルチーノ(トスカーナ州)
[5]ワインとトリュフ:2泊3日 / ローマ~モンフェッラート(ピエモンテ州)
[6] 南部イタリア:1泊2日 / ローマ~マラテーア(バジリカータ州)~パレルモ(シチリア州)
[7]ティレニア海岸発見:1泊2日 / パレルモ(シチリア州)~メッシーナ~マラテーア(バジリカータ州)~ローマ
[8]シチリア州と地中海、驚きの旅:2泊3日 / パレルモ~カターニア~タオルミーナ