物事の裏表
今日は日曜日。えんじろうは戻ってきたノートパソコンを自分が使いやすい状態にするため、まっさらな状態から次々とインストール作業をし続けていました（実は昨日から・・・）
今回は、午後になって息抜きに買い出しに出かけたときのお話です。
Ａ面
元々今日は買い出しにゆく必要がある日でした。もう食料が尽きかけていたのです。午後になるとにわかに外が暗くなり始めてきました。これは天気が崩れてしまうかもしれない。早めにゆかないとやばいと思って慌てて家を出ました。
買い物
おかずと味噌汁を作る具を買うために来たのに、目当ての大根がなかなか見つかりません。あるにはあるのですが、いつもある半分サイズのものがなくて、近くにいた定員さんを見つけて尋ねました。
結構な速度で探し回る定員さんの後をつけていたのですが、やがて見失ってしまいました。諦めて他のものを買い揃え、レジに並ぶ前に声をかけられ、先程の定員さんが半分の大根をみつけてくれて、おかげで無事欲しいものを揃えることができました。
雨降り
お店ではテーマソングが流れて明るい雰囲気なのに、外に出ると鼻に来る雨独特の匂い！これはもう遅かったかあとつぶやきながら、駆け足で家に向かいました。この匂いって頭痛につながるんだよなあと思いながら、急ぎ足で歩きます。
フードを被って速歩きすると、ポタポタと雨が服にぶつかる音がたくさん。なんとか無事に帰り、荷物を降ろしてホッとしたのでした。
Ｂ面
そろそろ買い出しにゆこうと思い、窓を見上げると、やや空が暗くなってきていました。こりゃもしかしたら天気が悪くなるかもと感じたので、急いで支度をして夕飯に食べたいものをイメージしながら、通い慣れたスーパーに向かいました。
買い物
今夜は味噌汁を作る予定。具は豆腐とネギと大根にしようと決めていたのですが、大根だけが１本丸々のものしかありません。独りには多いので半分サイズが欲しいのですが、残念だなあと思いつつ舞茸やたけのこを手に取りました。
店員さんを見つけたので、ダメ元で尋ねてみることにしました。すごい速度で探し回ってくれて、僕は途中で見失っちゃったので、そのままお任せすることにしたのです。やがて戻ってきた店員さんは、今日は１本のものしかないみたいですと教えてくれました。
他のものをまとめてレジに行こうかなと迷っていると、また店員さんがやってきて、入口の方にありましたと嬉しそうに声をかけてくれました。
店員さんと一緒に大根のもとに馳せ参じた瞬間、店内に明るいテーマソングが流れ出したではありませんか！なにこれ？まるで祝福の歌のように聞こえる。嬉しくなって更に春巻きを買い足し、買い物を終えたのでした。
雨降り
嬉しい気持ちでお店を出ると、覚えのある匂いが辺りに立ち込めています。これは雨だ！案の定屋根から外れると雨粒がポタポタ。
コートのフードを被って、買ったものを守りつつ早足で家路を急ぎます。まあ軽い方の雨ではあるので、植物たちも喜んでいるのだし、ちょっと近道しながら帰ろうと決めて移動したのでした。
フードが雨粒を浴びてリズムを刻みます。ノックでもしているように。野菜も守れたし、半分大根が見つかったときの音楽の切り替えといい、まるで脚本があってちょっとしたドラマ体験をしたような気持ちで、帰ってからもしばらく興奮していました。
実際の気持ち
もうバレていそうですが、えんじろうが実際に体験した方の気持ちは、ＡＢどちらの面だったと思いますか？両方とも同じ事実を語る内容なのですが、見える範囲の違いと見える面の違いで明るさが違って見えませんか？
人は感度調整次第で大した事ない出来事もドラマにできるし、すごいことも軽くやり過ごせる可能性もあるのだと思います。
楽しむために、都合良い方を選んで生きてゆきたいです。
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