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【コンサート】ファビオ・ビオンディ バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ@神奈川県立音楽堂

コンサート会場へ行くと頂く機会が多いフライヤーを、開演まで見ながら待つのも楽しい。このコンサートはフライヤーに惹かれて行ってきた。

演奏者、ファビオ・ビオンディの表情がいい。優しくて力強い目ぢからにノックアウトされてしまった。バッハに限らず、自身で奏でる美しい音がそのまま内面に蓄積しているかのよう。

2024年2月17日(土)

この日は2部制で、一日でバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲」を演奏。
私は第2部のみ行ってきた。

J. S. バッハ/パルティータ 第2番 二短調 BWV1004
休憩をはさんで、
J.S. バッハ/ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
J.S. バッハ/パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006

バッハを聞くといつも頭の中でリフレインされる言葉がある
「これが人生だ」
「This is the life」

曲の構成や演奏の良し悪しを語れる素養が私にはない。コンサートホールで対価を払って聞く音楽はどれも素晴らしい。
この日のバッハを待ち望んでいたのは、ただ、その音に包まれればいい、それだけだった。バッハの魂がビオンディを通して降りてくるのを待てばいい。

とても深淵。広大で密度が濃い、ヴァイオリンのための作品である以上に”魂のための作品”

ファビオ・ビオンディ Fabio Biondi

アンコール
ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003 アンダンテ
ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 アダージョ

ご本人、2度のアンコールにこたえ、これで終わりと思ったのでしょう、
投げキッス。(さすがイタリア人!)

鳴りやまない拍手に、ちょっと苦笑しつつ。
最後のアンコール。
ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 プレスト

CD購入者へのサイン会

私の魂を浄化した至福の時。

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