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【コンサート】甘美なるクラシックの世界 珠玉の名曲選@すみだトリフォニーホール

ラヴェルの「ボレロ」とサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 op.12」が聞きたくて、初めて「すみだトリフォニーホール」へ行ってきた。錦糸町駅からのアクセスもよく、スカイツリーがこんな風に見えた。ちょっとした小旅行気分。

JR錦糸町駅からホールへ向かう途中でのスカイツリーの見え方

ロッシーニ/歌劇「セヴィリアの理髪師」より序曲

ここから前橋汀子氏が登場
前橋氏、現在80歳。このお歳で現役の演奏家だなんて、心身ともになんと健康なんだろう。
エルガー/愛の挨拶 op.12
マスネ/タイスの瞑想曲
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリオーソ イ短調 op.28
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン op.20

分かりやすい曲のラインナップ。いいなぁ。心を弛緩させるのにどの曲ももってこい。

アンコール
懐かしの青春メドレー(丸山貴幸:編)
テネシーワルツ~愛の賛歌~川の流れのように

シャブリエ/狂詩曲「スペイン」
ラヴェル/クープランの墓


ラヴェル/「ボレロ」

昭和のCMだが、今見ても上手い選曲だな、と思う。

この車買った人、車内で「ボレロ」をかけたことあるに違いない。

ボレロと言えば、この方の引退公演も強烈なイメージがある。


この曲はみな息をひそめてそのスタートを待つ。
それがこの日は聴者のスマホの着信音?が小音量ながら鳴り響き、指揮者の大友氏もそれが止むのを待ち戸惑い気味。その音誰か早く止めて~、ホール中の人が思っていた( ;∀;)。
さて、気を取り直し、始まった。

この曲の主役は「小太鼓」じゃないかと私は思う。極々小さい音で始まるリズム、その密やかな音が始まりこの曲が迎えるタムタム(銅鑼)への最後までワクワク感が半端ない。また、この曲は「見る」曲でもあると思う。メロディーを奏でる楽器がバトンリレーのように変わり、そのたびにその主役の演奏者に気持ちが向かう。オルガン?と思っていたら「チェレスタ」もメロディーを奏でていて今回その音もくっきり聞こえてきた。

新日本フィルハーモニー交響楽団による2024年5月11日(土)のマチネ、とても楽しんだ。

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