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節分の日ならぬ、恵方巻きの日ウォッチング

今日は2月3日節分の日ということで、以前なら豆まきをして鬼を祓い福を招くという日だったはずなのだが、最近急激に恵方巻きを食べる日になってしまったようだ。元々京都出身の私でさえ全くそんなものがあるなんて知らなかったような大阪ローカルの風習がこんなに一挙に全国を巻き込むイベントになるなんて、ハロウィーンに負けない勢いではないか。スーパーの惣菜、お寿司、魚屋コーナーすべてで恵方巻きが各種各様山積みで、そこにたくさんの人が手を伸ばしているのを見ると、食べ物絡みのイベントは強いなぁと思わされる。
真偽はともかくとして、恵方巻きの由来が花街のエロいことから来てるなんて説はなんのそのだな。。。個人的には日本人はその由来に眉をひそめる人もいるとは思うが、海外旅行客にはそのエロさが適度に受けるのでないかと思ったりする。せっかく海外旅行客が激増うしてるのだから、いっそその由来も教えて、さすがウタマロの国は違うと思わせ、ついでに外国人にも恵方巻きを売りまくるのはどうだろう。

それにしても恵方巻きバブルというかインフレというか、普段よりも高くても買ってもらえる日というのは売り手は強い。安い恵方巻きもあるけれど、こんな本マグロ入り恵方巻き1本2千円以上なんてのが大量に売ってるのをみると誰が買うんだろうと思うのだが。こんな高い太巻きを買う人は、やはり恵方を向いて一息で食べるのだろうか??それともやはりもったいなくなって家族で切って分けるのだろうか?それだとなんだかせっかく大枚をはたいたけど幸せはやってこない人たちみたいになりそうだが。思わず買った人についていって確かめたいくらいだw

寿司や惣菜系にだけいい思いをさせたくないのか、この日はなんでもまるかぶりすればいいかのような世界になっている。パン屋さんではもはやなにが恵方巻きなのかわからない物体を売っていた。単にゴロンとした黒っぽい(たぶんチョコ風味)のパンだぞ、これ。何か巻かれているようにもみえないし。商品企画に難ありである。または最初から投げやりだったのか?w

さらに恵方スイーツとか別にスイーツなんて由来にも運にもなにも関係ないのに、しれっとして商品化して売っているのもなかなかすごいものである。

ただ、このケースの隣に、ちょっとなんでもまるかぶりにすればいいってもんじゃないぞ、というものを発見。

大福はさすがにまずいんじゃないか?!一応は餅物体だぞ。ネバネバしてるぞ。それを、まるかぶり大福、って。。。お正月に毎年何人もお年寄りが餅を喉に詰めてるのに、それから一ヶ月で餅をまるかぶりか!?下手したら未必の故意を狙った殺人にならないか?訴えられないか?

どこかお金持ちのおうちで、若い奥さんが、年取った夫に向かって

あら、今日は節分の日でしたわね。ちょっと時間がなくて恵方巻きを買う時間がありませんでしたの。でも、まるかぶり大福なんてものを売ってましたのよ。これを恵方に向いて一息で食べても一年の幸せは来るそうですわ。あなたの健康のためにも是非お食べなさいましよ。

と、微笑みながら差し出してるかもしれないじゃないか。。。

いいのかそれで。もしかしたら、それで成功したら報酬が降ってくるようになってたりするのではあるまいな。

などと妄想も交えて、いろいろスーパーをさまよっていて、取り残されているエリアをみつけた。肉屋だ。ここにはまるかぶりのかけらもない。ステーキのまるかぶりなんてものはない。。。
それでも精肉コーナー担当者としては周りが節分だ、まるかぶりだと浮かれているのに忸怩たる思いをしたに違いない。
こうなっていた。

まるかぶりじゃない!
俺たちは本来の鬼を祓うという原点に戻ってこそ節分だ、という苦し紛れ、涙ぐましさ、そして商魂を見つけて思わず涙ぐみそうになったのだった。。。

ところで、恵方を向いてまるかぶりすると幸運がっていうけど、晩にかけて日本中で豆をまいているのはいまいち集団的パワーを感じないながら、日本中で同じ方向を向いている人がたくさんいるかもと思うとちょっと怖いし不思議、、、いっそ、一定人数以上が同じ方向を向いた途端にミラクルなパワーでなにかが起こるとかないのか?何時何分にみんな恵方を向いてみるとかww(バルスみたいに!w)
なんか本の少しだけ「地球幼年期の終わり」の最後あたりを連想してしまった(をいをい)

我が家には鬼ニャーと福ニャーが待機しとるのでした。。。


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