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結婚式の意義について

今日参加した友人の結婚式でとても美しいシーンがありました。

女手ひとつで3人の息子娘を育てた母が5年前に他界、その一人娘の結婚式。新郎は当然新婦の母とは一度もあったことがありませんでした。

披露宴最後の新郎挨拶。

「僕はお義母さんにあったことがないので知りたかったし、僕達の大切な皆様にも知ってもらいたいと思って簡単なビデオをつくりました。」

ビデオは新婦に内緒でお義母さんが住んでいた九州に行って、お義母さんの20年来の親友や友人に話を聞くという内容。

いかにお義母さんが残していく娘を心配していたか、愛していたかということが、第3者によって語られたビデオでした。

最後に、

「お義母さんへ、真希子さんを産んでくれてありがとうございました。」

「全力で幸せにします。」

とかかれていました。


とても美しいシーンでした。


恋愛と結婚の大きな違いは、家族になるということです。家族になるということは、これまでの人生全てをありのまま受け入れるということなんだと思います。

20年来の友人であった僕は、彼がこんなサプライズをすることも、「全力で幸せにします」と大勢の前で誓うことも、心底意外で、そして感動しました。

結婚すると、人生の前提が大きく変わります。その変化に対する決意をあらたにする、そして、その決意のために、行動したり、変化する。

めちゃくちゃ忙しいのに内緒で仕事を休んで、とんぼ返りで九州にいって、徹夜でビデオをつくって、全力で幸せにすることを誓ったりするわけです。

一生に一度の、大切な人がみんな集まる、これまでの人生の総決算のような場だからこそ、できる行動や変化があると思います。

お金をかけた結婚式をやる必要も、形式にこだわる必要も今は何もありません。

でも決意や感謝を伝えるためにも、やっぱり結婚式はやったほうがいい。

結婚式をもっと自由で、感謝あふれるものにするために、僕らのようなメディアがやるべきことはいっぱいあると思いました。

林くん、真希子さん、おめでとうございます!


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