管理職試験合格名簿

管理職という選択肢

先月末に、厚労省が発表した2018年版労働経済白書のなかで、管理職ではない会社員へのアンケートで、61.1%が「管理職に昇進したいと思わない」と回答し、「昇進したい」と回答した38.9%を上回ったとの結果が示されていました。

実際、自分の周りにいる人たちから管理職についての意見や感想を聞くと、
こんな声がほとんどです。

ある管理職「榎本は、管理職になるにはまだ経験が足りないな」
ある同期 「管理職なんか辛くて忙しくて、給料が割りに合わない
ある後輩 「議会やマスコミの対応なんて自信がない。できない」

確かに、管理職の人たちはいつもバタバタして忙しそうだし、議会中はピリピリしているし、有給もほとんど取らないし、なにより楽しそうじゃない。
なるほど、アンケート結果も周りの人たちの意見ももっともな気がする。

と、この話は置いといて

そんななかで、僕が管理職試験にチャレンジすることを決めて、ずっと考えることがあります。それは、面接試験での鉄板質問。

「なぜ、管理職を目指すのですか」

こんな初歩的な質問に即答できないようじゃダメでしょ、とツッコミが入りそうなところですが、「管理職のポジションから、幅広く政策立案に携わりたい」とか「もっと職員が生き生き働ける組織づくりに取り組みたい」とかそれっぽいことは出てくるんですが、それらは確かにやりたいことではあるんですが、どうも表面的に取り繕っているような、上手く言い得てないような、モヤモヤ。。。

変えたいんじゃなくて、変わりたいのかもしれない

区政を変えたい、組織を変えたい、職員の意識を変えたい……などなど、できるかどうか分からないけど、やりたいことばかり考える時間を重ねるなかで気づいたことは

何かを"変えたい"から管理職になりたいんじゃなくて、管理職になることで何かを変えられる自分に”変わりたい"のかもしれない

自分の力が今の組織でどこまで通用するかを試すような、成長できる予感を持って敢えて厳しい環境にいくような、そんなワクワクする感じが率直に「管理職を目指す理由」として今の自分にはしっくりくるなぁと、腹落ちしたところです。

管理職のスタートライン

冒頭で書いた「経験がない」「割に合わない」「自信がない」という理由で管理職を目指さず、その代わりにプレイヤーとして頑張ったり、仕事以外のやりたいことに時間を費やすもの当然ありだと思います。

ただ、僕の場合はワクワクできて成長できる可能性を感じたことから、管理職のスタートラインに立つ覚悟を決めた次第です。
あとは、走り続けるなかで組織の風土を変えたり、官民連携に取り組んだり、自分のやりたいことに繋げていけたら更に楽しくなるかなと思います。

余談

ちなみに、一番初めに管理職試験の受験を勧めてきた部長からは「榎本は、民間派遣で外の楽しさを知ったから転職するかと思ったわ。でも、この組織に残るって決めたんなら頑張るしかないだろ。どうせ、定年まで役所にしがみつく気もないんだろ」

一言も職場で「役所辞めたい」って言ってないのに、辞めたがりキャラになってた。。。

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