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地元民ならではの逗子・鎌倉あるき

6月の梅雨明け前、雨の平日に、鎌倉に住む友人と、逗子・鎌倉あるきをしました。
とても過ごしやすく、地元ならではの道をいくつか通り、面白かったので共有したいと思います。

平日の雨日和とはいえど、昨今の鎌倉幕府がテーマの大河ドラマ人気の影響で、
メジャーな観光どころは(数百メートル先から垣間見るかぎりでは)どこも人で
いっぱいのようでした。(が、私達のルートはどこも空いていました)

私達が歩いた経路は、以下のとおりです:

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①朝9時 逗子駅集合
②午前中、シネマアミーゴ(ミニシアター)にて映画鑑賞(要事前予約・飲み物付)
③ランチ:逗子駅近くで沖縄ごはん「くくるやー」
④バスで逗子マリーナ
材木座海岸由比ヶ浜海岸あるき
甘縄神明神社まいり
カフェBergfeld(ベルグフェルド)でひとやすみ
商店街あるき
終点・鎌倉駅で解散
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①~③:ミニシアターから雨の中、ランチへ

逗子のシネマアミーゴは、JR逗子駅から徒歩で12分ほど。
カフェも併設のミニシアターで、アンティーク調のソファーや椅子、テーブルが並び、15人も入るといっぱいという感じの、こじんまりとしつつ、居心地のよい20畳ほどの
映画館です。
国内外のニッチなラインナップを上映していて、すべて事前予約制。
(人気の映画はすぐにいっぱいになってしまいますのでご注意)
私達が観たのは、山や草木、土、水の流れ、生物などを知りつくした杜人(もりびと)が、植栽、庭木、山などを蘇らせるドキュメンタリーでした。

映画館を出ると、小雨が霧雨になっていました。

歩けるかなと思い、逗子海岸に出てみたのですが、梅雨時のじっとり服にしみる雨。

逗子駅前ちかくの沖縄ごはん「くくるやー」に向かい、席に座ると、体がすっかり
冷えていました。温かいソーキそばのランチセットで温まりました。
沖縄料理など滅多に食べる機会はないのですが、どれも美味しかった!

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逗子文化プラザの向かいのビルの2階にあります。

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④~⑤:バスで逗子マリーナへ、そして
材木座海岸由比ヶ浜海岸あるき

ランチ後も雨がまだ残り、せっかくソーキそばで温めた体を冷やしたくない
2人の大人は、少しバスを使うことにしました。

JR逗子駅から、⑦番のりばで、鎌40という、小坪・光明寺経由の鎌倉駅ゆきのバスに
乗ります。昼間なら20分間隔で乗ることができます。

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目的地は小坪海岸 または リビエラ逗子マリーナ前 のバス停です。
(歩くと最短ルートでも30-40分ほどの距離)

ルートは以下の、青い線です。

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リビエラ逗子マリーナ前でバスを降りると、雨が止んでいた!
お腹もふくれているし、歩く気満々の大人2人は、海岸に出て歩こう、となりました。

ところで、逗子マリーナ近くの材木座のトンネル(小坪トンネル)は、実は昔からよく知られる、有名な心霊スポットの一つ。

そんな話をしていたら、
「小坪トンネルを通らずに済む、海岸から鎌倉へ抜けられるルートがある」
ということで、頼もしい鎌倉市民の友人が先導します。
(この先、地元民ならではの抜け道ルートがめくるめく、繰り広げられます)

なんと心強い。
私は霊感ゼロ人間ではあるが、くじ運も人生もあんまりツイていない自覚があるので、できれば「触らぬ神に祟りなし」で、拾わなくてよいリスクを避けて日々行動
したいものだ。

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リビエラ逗子マリーナ前は、昭和のヨットと富裕層の香りがただよう(気がする)、
いまにも石原軍団がアロハに白の短パンで現れそうな界隈のバス停。

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このまま進行方向に進むと、トンネル手前に公園が見えてくるので、脇道を行きます。

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公園の脇道の突き当りで海に出るので、右折して階段を上り、住宅地を抜けます。

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民家の細い道も、まっすぐまっすぐ、海岸沿いに抜けてゆきます。
うまく進んでゆけば、細い路地の先に、海岸にある石碑が見えて来ます。

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そこが、海岸へ降りるポイントです。

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この先は、砂浜づたいに由比ヶ浜まで30分ほど、ゆったり歩きます。
途中、2つの川がありますが、晴れていれば砂浜でもまたいで渡れます。
さらに運が良ければ、富士山や、伊豆半島までの景色を見ながら歩けます。

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甘縄神明(あまなわしんめい)神社まいり

わたしは隣の藤沢育ちでありながら、鎌倉最古の神社であるという甘縄神社
甘縄神明宮、甘縄神明神社ともいう)について、じつは全く知りませんでした。
行ってみたら素敵な神社で、まさに穴場。あらためて、友人には御の字です。

海岸から道路に上がった後、由比ヶ浜4丁目交差点から道路沿いに、稲村ヶ崎へ
向かって歩くと、川沿いにマンションが見えてくるので、そこで細い道に入ります。

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ここからは、ひたすら、ひたすら、ひたすら、まっっっっすぐ路地に沿って歩きます。
マンションを過ぎたあたりから、徐々に道幅が狭くなってゆきます。

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車1台がやっと通れる道になり・・・

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完全に歩道になり・・・

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Google ストリートビューさんはバイク撮影したんですかね?

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突如踏み切りが!

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住宅街の中に現れる、江ノ電の踏切もわたります。ザ・鎌倉みち。

この路地を歩きながら、友人はシュークリームを食べている最中にトンビに取られ、
トンビがつかんだ際にクリームが服に飛び散った、という話をしてくれました。
私よりよっぽど徳を積んでいるはずの友人も、そんな不運があるのかと思いました。

しかし、この日、実はトンビが頭上の電柱で鳴くのを何度か目撃していて、
・頭上で鳴いたり、円を描いて飛ぶといいことがある
と言われている鳥らしい、だから私らはツイていたのかも、という話をしたら
「鎌倉に住んでいると、トンビなぞ日常だ」ということで、土地柄どうやら
ご利益も有り難みもゼロルール認定とあいなりました。

さらに細い路地を進みます。

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細路地の突き当りに、大通り(由比ヶ浜大通り)が見えて来たら、
神社はあともう少しです。

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大通りをはさんで、「甘縄神明宮」の標章のある角を、さらに進んで行きます。
(奥に鳥居が見えますね)

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甘縄神明神社(あまなわしんめいじんじゃ)まで来ました。
拝殿までは、さらにダメ押しで若干多めの階段を上りますが、普段の行いが良ければ、
さくさくと上がれます。
そして、本当に行いが良い善人は(え?しつこいって?)、階段上から由比ヶ浜の景色が一望できるでしょう。

鎌倉観光ポータルサイトによると、建立は約1300年前の、710年だそうです。

WIkipediaによると、甘縄神明神社(あまなわしんめいじんじゃ)は、
主祭神:天照大御神
配祀神:倉稲魂命(穀物・食べ物の神様)、伊邪那美命(皇室の先祖とされる女神)、武甕槌命(地震を抑える神様)、菅原道真(学問の神様)

と、ご利益が載せ載せ&増し増しな固めようで、よろしい具合に期待できそうです。

不思議と、私達が行った時は、近隣の長谷寺の喧騒をよそに、他にだれも参拝者が
おらず、とても厳かで静かな空間でした。
また行きたい。行ってよかった。

カフェBergfeld(ベルグフェルド)で昼下がりの
コーヒー、そして⑧商店街から鎌倉駅

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ベルグフェルド長谷店は、落ち着いた杢調のインテリアが居心地がよく、焼き立てパンやコーヒーもとても美味しいお店です。市内には雪ノ下店もあるようです。
平日でしたが、人の波がすごく引いていたかと思いきや、気がつくとわやわやと観光客で賑わっておりました。ついつい長居してしまいました。

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午後のカフェも堪能し、由比ガ浜大通を鎌倉駅に向かって帰途に向かいました。
途中、街の靴やさんで、以前から気になっていた一本歯下駄などを見かけて
衝動買いしたりなぞ。

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以上が、混雑も、長い順番待ちも無縁の、有意義で乙(おつ)な逗子・鎌倉めぐりを
お探しの方にぜひおすすめしたい、日帰りルートでした。

砂浜歩きは、個人的には秋から早春にかけての海岸歩きが一番好きですね。

そうそう、海辺でぼうっとお昼ごはんを食べる時は、前兆も音もなく
「すっ」
と現れて、手元の食べ物を奪うトンビにはくれぐれもご注意を。

最後に、この日の映画のお誘いからはじまり、ほぼ全てのルートを惜しみなく
ガイドして回ってくれた友人へ、感謝の気持ちをこめて。



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