フリーランスの良いところ、もしくは悪いところは、複数の職場に勤務することができることだ。

　毎日違った職場に行き、違った人と会えるのは楽しい。一方で、毎日違った場所に行くので、微妙な緊張感を感じることになる。

　病理医なので顕微鏡を使うのだが、ニコン製、オリンパス製があったりする。しかも他人が使っていたりするので、ピントがずれていたりする。

　視力を矯正しないで顕微鏡で合わせる人がいたりすると、毎回ピントを調整しないといけないので、かなりイラッとする。

　診断を入力するコンピュータも違うので、ちょっと戸惑う。日本語と英語の変換の仕方が違ったりしていると、病院のコンピュータなので固定されており、切り替えることができないから、脳がバグる。

　日本語入力の仕方が病院ごとに違うというのは、なかなかにしんどい。これはやってみないとわからなかったことだ。次書く本にはこのことを取り入れよう。