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自分のガス欠を感じ取る

ガソリンが足りてないのに、いくらエンジンをかけても車が走らないように、自分にガソリンを入れるために立ち止まることは大事だ。

昨日カフェで仕事をしているときに、不意に車がエンストしたように、自分にエネルギーが入らなくなってしまった。

転職して2ヶ月。覚悟はしていたものの、慣れないことだらけの中、土日も丸一日休んだ日を作れず、かつここで止まったら置いていかれるかもしれないという焦燥感もあり、ついにガス欠を起こした。

どん底まで沈み切ったわけではないので、こうしてnoteは書けているのだけど、いざ自分が止まってしまうと、そもそもなんのために働いているのか、誰のために頑張っているのかがわからなくなってしまった。

今の会社inquireでは、メンタル的にやばい時にちゃんと休むことが推奨されており、かかりつけ医のような形でnote内ではお馴染みのゆうすけ先生(@usukesuzuki)のところへ相談できるようになっている。(ちょっと説明に間違ってる部分があるかも)

今日早速ゆうすけ先生のところへ行き、1時間ほど話を聞いてもらった。

いくつかのアドバイスをいただいた中で、「自分のストーリーをどう生きるか」を考えてみようという話になった。これは明日明後日ですぐに答えが出る問いではないが、人生のどこかで必ずぶち当たる問題で、20代のうちにぶつかれてむしろラッキーとのこと。

僕はかなり自己肯定感が低い方で、自分の悪い側面や足りない側面ばかりに目が向いてしまう癖がある。自分で自分の成果を「よくやった」と認めるのが苦手で、そこを他人からの承認でカバーしてもらっていた。だが、そういう生き方は大海原で浮き輪を持たず常に足掻いている状態と同じそうだ。

自己肯定感が高い人は自分で浮き輪を作って、それに乗ってプカプカと浮いていることができるけど、低い人は他人が投げる浮き輪を見つけてはしがみついてる状態。しかも、その浮き輪には小さい穴が空いていて、時間が経つと溺れてしまう。するとまた次の浮き輪を探して足掻くサイクルに陥る。

「自分なんか」と考える人は、そういう思考の癖がついていて、これはすぐに治るものではない。じゃあなぜ「自分なんか」と考える癖がついてしまうかというと、その一つの理由として地位財での承認に寄りかかり過ぎていることがある。地位財とは、所得や貯蓄、役職などの社会的地位、家やクルマなどの物的財のことを示し、他者との相対的比較で自分の幸せを感じられる財のことだ。地位財は地位財で価値があると思うが、地位財をずっと保つためには、いつまでたっても競争の中で走り続けないといけないし、そんな風にしてたら確実に疲弊する。

競争の山で生きることは、時には自分のモチベーションに繋がるだろう。学校のテストで1位を取ると嬉しいように、抜きん出たり、大多数から賞賛されることは喜びに繋がる。

だが、地位財だけを自分の喜びの財産にすると、うまくいかない時や失敗した時に拠り所とする物がなくなり、「周りはこんなに頑張ってるのに」という良くない考えにはまってしまう。大企業の社長でも普通の大学生でも、周りとの比較をずっと続けて、常に競争環境に身を置くと疲れてしまうだろう。

かといって、自己肯定感をいきなり上げろと言われても無理な話だし、あげることが正義だとも思わない。低い人は低いなりに、絶対的な幸せを感じられる非地位財をちょっとづつ見つけられると良いのだと思う。

地位財だけを集めていると、極端な話、それは他人の人生を生きている事になる。多くの人が「いいね」と主観で意味づけたものはその人の価値観が変われば、脆く崩れさってしまう。自分が「いいね」と意味づけるものをどれだけ集められるかが、今の自分の課題なのだろう。

ちょうど、今日サクちゃんさんが自己肯定感に関するnoteを書かれていて、その中の一節がとても響いた。

好奇心や、怒りや、よろこびなどあらゆる感情にフタをすると、その抑圧から知らないうちにガマンするクセがつく。その結果「何が好きかわからない」「やりたいことがない」「イヤなことをされても怒れない」に繋がるのではないかと思っている。

昨日のnoteでも書いたが、ここ最近は感情にフタをすることが多くて、より一層周りの人が「いいね」と思うものに自分を寄せていっていた気がする。

いろんな原因が溜まって、自分の乗ってる車が止まってしまったことは、アクセル全開で来てた自分を内省する機会になって良かったと思う。

やばい時にちゃんと休ませてもらえる環境にありがたみを感じつつ、今週はスピードを落として休もうと思います。

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