1年間で4冊出した話

この記事は技術同人誌アドベントカレンダー18日目の記事です(遅刻しました。

あなたは誰

ながら工房って同人サークルを去年末くらいから立ち上げた者です。同人誌1年生。

Boothはこちらです。

どんな本を出したの

自分の過去の経験とかを整理して本にしてました。
例えば僕はゲームジャムっていうゲームを開発するハッカソンみたいなイベントによく参加してるんですけど今年1月にあったGGJ2019でGooglePlayにリリースするところまでやれたのでその話を書いた「48時間のゲーム開発備忘録」という本や

過去に新卒から退職まで社内勉強会の運営をしていたのでその時の苦労とかこうだったよかったんじゃ?という一人振り返り本「7年くらい社内勉強会を運営してました」とか

夏から秋にかけて開発してリリースした同人ゲームやその間の個人開発の話とか同人の話とかを振り返った「個人開発備忘録」とか

そして最後に「ゲームは何で出来ている?モバイルゲームライセンス表記とクレジット表記の話」という本を出しました。

https://nagara-studio.booth.pm/items/1696189

売上は1年でどうだったの?

お陰様で赤字にはなりませんでした。
黒字具合で言うとまあ確定申告ラインには全然届かないです。ざっくり言うと10万くらい。

1000円

頒布価格です。50ページ未満の本が1000円。それも本を書くのが素人なのに…まあ高いと思うしコミケだったら買わない人のほうが多いと思うんですよね。

もともとコミケとかでたくさんの漫画が300円500円ファイルとかちょっとしたグッズがついた大手の本が1000円!コミケによく行くので自分でも高いと感じながら頒布価格に毎回悩みます。

でも1000円だったら30冊くらい出たら印刷費用とイベント代くらいになるんですよね。500円だと倍近く必要。
僕の書く本ってそんなみんなが欲しいみたいな本じゃないと思うんですよ。

50部とか刷るんですけど毎回この在庫は消えるのか?って眺めながらイベントをサークルスペースで過ごすんですけど20出たら安心できるって感じです。新しい方の2種はまだ在庫があるんですけどとりあえず製本とイベント参加費用は回収ってのが実情ですね。

1000円の話に戻ります。
1000円って高いと思うんですよね。1000円でできることってめっちゃ多い。
1000円あれば美味しいランチが食えるかもしれないし漫画なら2冊くらい買えちゃう。ネットフリックスを契約する金額にはとどかないけどdアニメストアなら2ヶ月アニメが見放題になっちゃう。

どう思いますか。

1冊目を出すときにもともと同人誌即売会に長く足を運んでいたのでかなり悩んだんですけどこの本ってそんなに手にとってもらえる?ってふと思ったんですよね。読んでもらえるかもしれないけど手にとっていく人はそれほど多くないかもって思って出してみたんですよ。電子版はあったけど冊子は50部くらいでしたし
そうしたら1000円でも中身を読んで1000円出して持っていってくれる人はそれなりに居て、ここはコミケと違う場所なんだなって実感しましたし、なにより僕の本はあの会場のどこにも同じ本は無いと思えたので別に1000円でいいんじゃないか?って思いました。なので1000円。

会計が楽

あとこれは非常に大事なことなんですけど会計が楽。
尋常じゃないくらい楽。小銭をジャラジャラさせる必要なんて無い。用意するのも銀行でたくさんやらなくていい。楽…
1000円にこだわる理由はなんか色々書きましたけどこれが一番デカい理由です。

楽だから今後も会計が楽な金額で続けたいです。そしてそれくらいの品質で出せるように目指していきたい…今はもっとできることがあるはず…買ってくれた人ありがとう…

本のためにやったこと

こんな感じでちょこちょこ書いてます。
最新のはイベントが重なったので出来なかった…だいぶ忘れたのでポスターの話とかだけ書くかも

本のタイトルと表紙の話

自分が書く本は未来もしくは過去に自分が主なターゲットなのでその自分に届くタイトルってなんだろう?って悩みながら書いてます。

この辺はNoteの過去記事にも書いてますけどただの備忘録っていうよりは48時間のゲーム開発とかなにかのイメージを想起できるといいなぁ・・・って感じで考えてます。

7年・社内勉強会。個人開発備忘録はちょっとごちゃまぜになってしまってアレ…

最新の「ゲームはなにで出来ている?」は相当悩んでこのタイトルにしました。ミスリードがありそうだと思ったので…

他のサークルさんのタイトルを見ると良いなーってタイトルもアレばこれタイトルや表紙で損してそう!!!ってのもたくさんあると感じていたので自分はじゃあどうしたら自分がこの表紙を見かけた時に気がつけるんだろう?って悩んでいます。

どうですか。ここまで読んだ中に少しでもタイトルだけでなにか引っ張られましたかね。引っ張られてくれてると嬉しいです。

自分はなにに引っ張られるんだろう

どう思いますか。自分がつい手を撮ってしまった。足を止めてしまったタイトルを思い出しながら読んでください。

僕は自分の関心が強い言葉や単語が出てくると足が一瞬止まります。

過去の本だと何でしょうか・・・技術書同人誌博覧会でもう完全に硬直したのは「痩せる技術」って湊川さんの出している同人誌があるんですけどアレは完全に足を止められました。

あとUnityでDIをするためのフレームワークの同人誌で「ZenjectチョットワカルBook」っていうのがあってこれは知人が出してるんですけど知人がどうこう抜きでZenjectについて書いてある本ってこれしか無いので即買いでした。

ZenjectチョットワカルBook - EFB~相手は死ぬ~ - BOOTHB5サイズ/全76P Zenjectの使い方、考え方などをまとめた本です。 今回は前編として、DIの考え方から基本的な使いbooth.pm

他にも

このへんは中身がどんな感じなんだろうって気になったりしました。

自分がどういう事に関心があってその属性を感じ取る事ができると足が止まりますし、どんなに素晴らしいことが書いてあったとしてもその属性を感じ取れないと風景になってしまうなってずっと同人誌即売会に足を運んでいて感じていたので少なくとも自分が一瞬足を止めるのはなんだろう?って考えてタイトルはつけてます。

足止まりましたか?

同人誌は中身だけでは手にとってもらえない

中身ってすごく大事ですよね。中身が本当に素晴らしかったらその本を偶然手にとってくれた人が広めてくれたりするんですけどそもそも中身を見る前に興味を持ってもらわないと手に取らないんですよ。

日常で非常に多くのパッケージの中から一つを選ぶシチュエーションって多いですよね。そして同人誌即売会って日常の選択するシーンよりは選ぶ時間が限られていて…自分の本の読者になりうる人が足を止めてくれるようにするなにかを表紙やポスターから感じてもらえないと立ち去ってしまいます。

なのでこのタイトルや表紙やポスターってすごく大事で、自分の内容に自身があるのに手にとってもらえない人は表紙や当日の設営を是非振り返ってみてください。

おわりに

なんか自分の本の話から本文と同じくらい悩んでる表紙の話でした。
表紙とかのデザインについては本当に素人で表紙の絵は友人に毎回お願いしてる身ではあるんですけどイベントで手にとってくれる人の反応から効果はあったのかなって感じてます。

アドベントカレンダーを読む人にはきっとサークル側も一般参加側もそれぞれ居ると思うんですけどどうでしょうか。なにか思い当たるものはありましたか?

来年の技術書典は通しで参加しますので是非とも遊びに来てください。1日目2日目両方。是非お話しましょう。

それではまた。




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