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ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲~ファゴットの魅力を味わえるクラシック~

アンサンブルSAKURAのnoteでは、定期演奏会前およそ3ヶ月前頃から、そのプログラムに関する記事を投稿しています。

今はちょうど端境期ということで、定期演奏会からは一歩引いて「○○(楽器名)の魅力を味わえるクラシック」と題して、楽器の音、個性を味わうことのできるクラシック音楽を不定期に取り上げます。

初回はファゴットから。団員の渡部(夫)に話を聞いてみました!





ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61



ファゴットの回なのに、なぜヴァイオリンが主役のヴァイオリン協奏曲を挙げるの!?

と思った方が大半でしょうが、ある程度オーケストラでの演奏経験があるファゴット吹きなら、ご納得頂けるかと思います。

メンデルスゾーン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と共に「三大ヴァイオリン協奏曲」と称されるのがこの作品です。ソロのヴァイオリンの伸びやかな旋律美は言うまでもなく素晴らしいのですが、実はオーケストラの中に二人いるファゴットのハーモニー、旋律が大変美しく、印象深い作品なのです。

↑ヒラリー・ハーンのヴァイオリン、スラットキン指揮、デトロイト交響楽団の演奏

ファゴットの聞き所(上記YouTube中の再生時間)
・第1楽章:02:12~、05:02~、05:55~、08:33~、11:48~、23:57~
・第2楽章:27:10~
・第3楽章:37:25~

「天からの声だ」ベートーヴェンはファゴットが好き


ベートーヴェンはファゴットの音を「天からの声だ」と言っていたそうです。ヴァイオリン協奏曲に限らず、彼のオーケストラ作品において、ファゴットは重要な役割を担います。第九の4楽章における、弦楽器に対する対旋律など、その最たる例でしょう。暗闇に差す、一筋の明るい光、そんな景色をイメージさせる幸せな音を奏でるのが、ファゴットなのです。

↑リッカルドムーティ指揮、シカゴ交響楽団による第九。動画の56:13頃から、ファゴットの対旋律が始まります。


この楽器の真価は、2本1組でオーケストラの中で繰り広げるハーモニーを作り出すことにあるのです。オーケストラの聴き終わったあと、具体的に何かは分からないけど、何だか心に染みたなあと思ったことがあると思います。その演奏会ではきっと、ファゴット吹きが良い仕事をしていたに違いありません。

上級者の仲間入りをしよう!

ヴァイオリンやフルート、オーボエ、トランペットといった花形の楽器のメロディだけではなく、オーケストラの音の中からファゴットの音を聞き分けられるようになれば、あなたはオーケストラ鑑賞の上級者です。必然的にホルンやトロンボーン、さらにはヴィオラといったオーケストラの中音域の楽器に耳が慣れるので、オーケストラの音の層の厚みをより深く感じ取れるようになります。演奏を聴く喜びが何倍にも増すでしょう。オーケストラの演奏を聴く際には、ぜひチャレンジしてみてください!

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アンサンブルSAKURA第41回定期演奏会≪オーケストラの休日≫
日時:2024/08/18(日)13:00開場14:00開演(予定)
会場:IMAホール(都営大江戸線光ケ丘駅前)
指揮:高石治
入場料:1,000円(当日券あります)

曲目:
軽騎兵序曲/スッペ
威風堂々第1番/エルガー
「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲/マスカーニ
禿山の一夜/ムソルグスキー
交響曲第4番/チャイコフスキー
ほか

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公式note(毎月第2,4日曜の練習日更新、演奏会前は毎週日曜更新)
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