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REBECCA Billboard Live 15th Anniversary Premium Live

 2022年8月22日。
 ビルボードライブ横浜へと足を運んだ。
 お目当ては、レベッカのライブである。私のパートナーが熱烈なファンで私のためにも高額のチケットを取ってくれた。

 REBECCAとの最初の出会いはいとこの家だった。確か、じいさんの葬式で母方の実家にいた時にREBBECCA Ⅳのカセットテープで聞いたと思う。そんな80年代、どこか、ザ・トップテンやベストテンに出てくるアイドルとは何か違うの匂いを発していたことは気づいていたが、本格的にREBEECAを聴きだすには、まだ、私は幼かった。

 やがて中学生にとなり、REBEECCAの世界観にハマりだすお年頃になる。音楽的なマニアでもない私だが、NOKKOさんの歌唱ぶり、パフォーマンスには心揺さぶられる。というのもまだ、この当時、今のようにYouTubeもなく動いてるアーティストを拝める機会はそうそうなく、地元近くのレンタルレコードショップでアルバムを借りては、ダビングして音楽を楽しむ時代。そう、TSUTAYAすら出現前の時代だ。その中でもハマっていく。

 FM STATIONやらPATIPATIを買ってはお気に入りのバンドを記事を読み漁るような中学時代だった。
 
 あれからどれだけの月日が経ったのか?
 数年前、NHKでのNokkoさんのドキュメントを見た。昔、熱狂し、間違いなく青春の一ページにいた彼女の今を映し出していた。
 知る由もなかった、「フレンズ」のヒット曲のために「フレンズっぽいもの」を依頼される状態。僕自身「Olive」や「Moon」とか大好きだ。でもその裏にある苦悩は知らずに過ごしてきた。そのREBEECAとしての苦悩からのソロとしての活動も当然、見てはきたが背後の思いは私は知らずにいた。歌うことが嫌になる時や熱海での生活など。そこにはアーティストNokkoの姿はなく、人間、Nokkoの姿があった。で、公園で妊婦さんを前にして歌を歌う姿。何がいいとか悪いとかじゃなく、中坊時代にキラキラしていた人の現在のもがく姿にとにかく心を打たれた。

 とかくクリエイターともなれば、ヒットを作るのは最低条件だがそれを求められ過ぎても辛くなるというのは大人になった私もよく分かる。同じ場所、同じものを求められることへの苦痛、それでいて、帰るべき場所があることへのありがたみへの変遷。Nokkoさんがアーティストとして再生していく姿を見ているのがここ数年のような気がする。

 私は、ビルボードライブ横浜にいる。
 初めて訪れたが圧倒的な距離感でまばゆいほどのステージがそこにある。


 

 席に着き、ビールやら食べ物も注文する。なるほど!と唸る、ちょっとしたディナーショー的なサービスなのかと今更ながらに気付く。

 料理のレベルが殊の外高く、美味い。これはこれで見事だなと感心する。
 ピザにしようとしたら売り切れでサンドウィッチにしたがローストビーフの具合が半端なく美味かった。

 そしていよいよ、開演。
 会場奥からNokkoさんとメンバーが登場。
 Nokkoさんの衣装に度肝を抜かされる。この表現は、ご本人は嬉しくないだろうが、レディーガガかと思うような大胆な衣装である。攻めに攻めまくっている。あー、これはヤバい。これを見るだけ、今日来た甲斐がある。今更ながらに気付くのだが、「彼女は全身アーティストなのだ!」と。

 小さなボディから発するパフォーマンスが心を揺さぶるのだ。また、バンドの皆さんの佇まいに痺れる。スーツの着こなしから、パーカッション、ドラム、キーボード、ギター、ベースの所作に痺れる。プロの動きとはなんと美しいのか、無駄の無さ、外連味に酔いしれる。それは我が身に振り返り、今、こうして書いている文章に私の文章の味や外連味はにじみ出ているのか?果たして人の心を揺さぶる何かがつまっているのか?と立ち止まりたくなるほど素晴らしさとカッコよさに満ち溢れていた。

 とりわけ、Nokkoさんの動きのキレ具合は「どれだけのトレーニングを積んだのか?」と思いを馳せた。

 実は、先日の水道橋博士の生誕祭において、エガチャンこと、江頭2:50と話す機会があった。その中でエガチャンは「俺は武田鉄矢さんとおんなじパーソナルトレーナーつけてやってるからね。」と昔と変わらぬ体型と動きにただならぬ努力を積み重ねていることをサラッと話してくれたが、Nokkoさんも同様のトレーニングを積み重ね、今回のツアーに望んでいることがビンビンに伝わってきた。

 会場を包む拍手の嵐、コロナ禍において声援は出さずとも興奮のるつぼと化していた。私の目の前にいた女性客は、昔のロッテの本拠地川崎球場の客の如く、ヤジとも声援とも取れる声でカットインで声を掛けていた。

 もうちょい頑張んないといけないなと思った。
 あー、何かの間違いでNokkoさんが私のPlanet of Foodに出演してもらえないか?とふと過る。まあ、、、夢を見るのは自由だ。

 もし、ここまで読まれた方、ついでと言っては何ですが、私が運営するPlanet of Foodもぜひ、ご覧ください。「世界の料理を知れば、人生はもっと楽しい!」というコンセプトで世界の料理好きな主婦と食にまつわる情報で異文化交流しています。登録してももちろん、無料です。ぜひ、よしなにー。
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 「私のお気に入りの調理器具」
 イギリス在住のAyumiさんのまな板を使った料理は素敵過ぎます。ぜひ、本編を。

執筆者:島津秀泰(放送作家)
     Twitter:@shimazujaoriya
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