栄養と脳に関するメモ。「Nutrition and the brain: what advice should we give?」より。

今回は栄養と脳に関する以下の文献について取り上げたい。

James L.Copper "Nutrition and the brain: what advice should we give?" Netrobiology of aging (2014)S79-S83

2014年と10年前の文献である。タイトルが魅力的だが、総論的な話、特にアルツハイマー病に関する記述が多い。具体的な成分という意味ではOmega-3脂肪酸が挙げられている。

個人的にはオメガ-3を魚料理からしっかりと摂取する事は現実的に不可能なので、割り切ってサプリから摂取しても良いと思う。これらの良質な油はしっかりと摂取しても、例えば血液検査の値に影響を及ぼすことは、今のところは見られない。

最近はアルツハイマーや認知症の薬が非常に大きく報道されているが、参考文献1)によると、「脳でのインスリン不足とインスリン抵抗性」という説もある。

脳と栄養の科学が解明されれば現代の日本に大きな福音をもたらすことは間違いない。もちろん栄養はあった方が良いだろう。しかし闇雲に取ればよいというものではないはずだ。興味深いのは脳が食事によって摂取した栄養やエネルギーを利用するメカニズムである。

更なる研究の進捗を願うばかりである。

参考文献

1)メアリー・T・ニューポート(2013)「アルツハイマー病が劇的に改善した!」(SoftBank Creative)

2)認知症薬に関する記事。

以上。

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