ビタミンCについて考える。

「ビタミンC」は面白い。かつて「ビタミンC」情弱だった者の一人として、ビタミンCについて考えてみたい。

まず筆者の立場を明らかにしておきたいが、言うまでもなく、疾病に対しては専門家の指導の下、適切に対処しなければならないし、特定の治療法に肩入れする意図は一切ない。また、自分自身の生化学への関心がその中心にある事を申し述べて、本題に入る。

参考文献に挙げた「ビタミンCがガン細胞を殺す」(柳澤厚生、角川SSC新書)は、面白い。

冒頭では、メールボックスの中に、「予約」のリクエストがきたところから
話が始まる。その内容は「ビタミンCの点滴をしてほしい」という内容だったと言う。本書の著者で医師の柳澤氏は、ビタミンCを治療に用いることを検討し始めたという。その下りだけでも、書籍として面白い。

本書が根拠にしているのが、参考文献2)に挙げた2005年9月の論文である。

「仮説」としては興味深いが、「本当にそんな都合よくがん細胞を選択的に
攻撃する事が可能なのか?」という疑問が完全に晴れてはいないので、別途、書籍を当たりたいと思う。

「風邪を引かない」あるいは、「免疫力を高めて日々元気に過ごす」一助位に捉えるくらいが良いと思う。(風邪を引かなくなるだけでも十分QOLは高まる。)

さて、今自分が摂取しているのが、サプリと、食品からは「柿の葉」である。柿の葉は故・甲田光雄医師の著作で知った。以前は冬には一度は風邪を引いていたものだが、ここ数年全くと言って良い程、風邪を引かなくなった。ビタミンCの恩恵によるところが大きいと考えている。

また、忘れてはならないビタミンCの大きな効能の一つとして、「肌」への
効能がある。これは実際に摂取してみて実感するところだが、一旦稿を
改めたいと思う。

以上。

参考文献

1)柳澤厚生「ビタミンCがガン細胞を殺す」(角川SSC新書)

2)Chen. et.al "Pharmacologic ascorbic acid concentrations selectively
kill cancer cells: Action as a prodrug to deliver hydrogen peroxide
to tissues" September 12, 2005

available from
https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.0506390102
Accessed on 30Aug.23

3)甲田光雄「健康養生法のコツがわかる本」(三五館)

4)マクマリー生物有機化学 生化学編 P702

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