続続「逆説の日本史 近世爛熟編」(井沢元彦、小学館文庫)
逆説の日本史 近世爛熟編を読んで考えた事。
商業や商人を穢れとする日本人の思考は現代も存在する、と思う。
その象徴の一つが、日本に蔓延する「脱成長論」。
カーボンニュートラル、脱炭素社会もその亜流の一つではないか。
日銀はデフレからの脱却局面で、大規模な金融緩和をしている。そんな状況で、「脱成長」。
あり得ない。
これをあたかも、「清貧の思想」のように美化して捉えてしまう。経済成長を否定してしまう。
日本国の不景気を嘆く舌の根も乾かぬうちに、脱成長、クリーンエネルギー賛美をする整合性の無さ。
あと、日本の「クリーンエネルギー」好き。数年前、政府が、石炭火力発電を全廃するという怪情報とも言えるニュースが駆け巡った。
さらに、煙の立ち登る火力発電プラントの写真が新聞に載る。これは印象操作のプロパガンダである。
共通するのは、「経済成長」を「悪」のように考えてしまう点だ。
商業の発展、国力の増強は是である。
経済の発展、商業の振興は是である。
経済成長を目指すのが正解だ。
現代日本の環境技術、エネルギー技術は極めて高い水準にある。
私は、最近の行き過ぎた成長否定論、猖獗を極めるクリーン賛美、カーボン敵視と、謎のCO2削減運動。
これらの論争の根本には「穢れ」思想があると見ている。
あるいは劣化に劣化を重ねた共産主義思想もあると思う。
理屈でスッキリと説明出来ないので、もどかしいが、とりあえず、ここまで。
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