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「現在としてはふさわしくない表現」の正解を探したい

進藤先生が、帰ってきた。

「救命病棟24時」シリーズがseason3を除いて一挙放送、と聞きつけた瞬間に録画をセットするくらいには好きなこのドラマ。

season1に至っては「超解像度版」の地上波放送は24年ぶりとのこと。
そうだよね、BSフジでは前に放送してたもんね?とオタク気質な指摘を挟んじゃうほど好きなこの救命病棟24時シリーズ。

当時よりいい画質なんだろうけどよくわからなくてHEモードでBlu-rayにダビングしちゃってるけど。

ダビングして保存したくなるくらいには好きなこのドラマ、たしかシーズンのはじまりって必ず初っ端からけっこうな事故が起きたり重症患者が運ばれてくるんだったよね…と思いながら録画を再生して衝撃。

あらら。
・・・え?進藤先生が?
ふさわしくない表現、ってあの進藤先生が!?(決めつけ)

なんかもう、この冒頭の「視聴者の皆さまへのお断り」みたいな一文が(毎回毎回)入ることに気持ちが持っていかれて内容が入ってこない。
いや入ってくるけど気になって。せっかくだから撮ったよカメラで。

「現在としてはふさわしくない表現」って、具体的には何なのか。

進藤先生が、はじめましての小島先生に「おい、そこのデカい女」って呼ぶところ?(セクハラに抵触と思慮)

進藤先生が、医局で思いっきり歩きながらでも煙草を吸うところ?(受動喫煙に抵触と思慮)

進藤先生が、小島先生に「研修医なんてまだ一人前の医者じゃない」って呆れたように言い放ったところ?(パワハラに抵触と思慮)

ここまで、ぜんぶ進藤先生のせいにしてごめんなさい。
だってこちらは素人だから「刺さった鉄パイプを進藤先生が自らカッターで焼き切るとかいう処置はもう時代遅れだよね。」なんて専門的なことはわからないわけで。
救命の現場で、何が古くて何が不適切なのか、心あたりがないわけで。

そしてきっと、この「ふさわしくない表現」というのは、救命処置に関する話じゃないことは薄々感じるわけで。

冒頭で示される制作側の「いろんなことに配慮してないわけじゃないんだけど、オリジナリティー重視でいくからどうぞよろしくお願いいたします」の気持ちがどこに向かってて、誰に向かっているのかが気になってしまう。

「このご時世ですから」のもとで、いろんなことに気を使いすぎると、ドラマや映画といった娯楽ですら、フィクションをフィクションとして楽しむことができなくなっている気がしてならない。

もし万が一のときはここに運び込まれるなら本望な進藤先生率いる救命救急センターの、どこがどう現在にふさわしくないのか、誰か正解をこっそり教えていただけないでしょうか。

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