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若年層のネットリテラシー醸成とスマホ依存の件で父決断す。

スマートフォン便利ですね。

突然ですが、私には13歳になる娘が居ます。彼女が小学4年の頃に初めてiPhoneを渡したのですが、数年で大人顔負け(というか完全に負け)の熟練したユーザーになり、WhatsAppだろうがSkypeだろうが、コミニュケーションアプリと言われるモノは何でも活用して学校の友人や香港在住の友人、その他あらゆる所にいる同世代とのコミュニケーションができる環境にあります。(インターに通うため世界に友人が散らばる傾向にあります)

私は普段、家族のことをSNSやブログなどに書く事は滅多にしないのですが、昨日先生から来たメールの連絡を発端として、考えを改める事に至ったので「自分の意識変化と決意表明」という意味で書き記しておこうという思いに至りました。

事の次第を説明する前に、意識変化前の私のスタンスを紹介します。
1)デジタルデバイスは小さい頃から親しんだほうが優位
2)使いながらルールのバランスを取り慣れる事が重要
3)禁止すればするほど大人になって自己管理が効かなくなる
4)話しあえば分かり合える(自分の子どもと)

(4)は続けてそのスタンスは維持しようと考えてますが、反抗期でもありティーン真っ盛り!かつ世界が急に広がりできる事も権限も増え、いま正に「自分で決められる」と思い込んでいる人と分かり合うのは、シンドい親業だと痛感しています。とーちゃんかーちゃんゴメンナサイ。

考えを改めた点は、(1)〜(3)です。

私も中学生の頃からPCを触り、自分でパソコン通信など色々な事をしてきた人ですので、ツールや技術に触れておくことは大人になってから重要なスキルになっていくと考えています。が、それらに触れた上で、なおかつ自分の成すべき事や“それ以外の時間”を大切にする事の重要さ、などを理解し接触時間の自己管理をある程度身に付ける前に渡すという事は、今は反対です。

スマートフォンは時間泥棒です。何となく触っていると本当に1時間くらいあーっ!ちゅう間に消えてなくなります。その1時間、何をしていたんでしょう??自分でもさして重要な事をしていたとは考えにくい、そんな時間の使い方をしているように感じます。そしてこの現象に輪をかけて時間を無駄にしてしまうエッセンスが「友人とのチャットコミュニケーション」なのだと感じています。10代にとってのお喋りは最重要かつ最も楽しい娯楽なのはわかっているつもりです。娘がひと時もiPhoneを手放さない姿をみていると、娘の世界では今最も重要な事なのだと理解できます。命を削るかのようにバッテリー残量を削りながら会話をしています。少し怖いくらいです。

そして「もうそろそろ止めなさい!」と私が言うと娘は「◯◯から連絡が入ったから答えてる」と、受動的なコミュニケーションに対し「答えなければならない!」という主張をします。マズローの欲求5段階説に基づいて本現象を分析するなら、それは正しく“社会的欲求”であり集団帰属意識から来る、不回答の恐怖になるかと考えられます。

現代社会は、特に日本においては安全に対する欲求(第2段階)は満たされやすく、どこかの集団に帰属(第3段階)し承認欲求(第4段階)が満たされる事で、自己の存在を肯定されたと感じ属するコミュニティから認められた安心感を得る、という構造をもっていると私は考えています。

スマートフォンを通した常時繋がるコミュニケーションは、それらの欲求を強烈に認識させるに十分な依存性を持ち、そして失うことの怖さを未成熟な精神に植えてしまう可能性があるように、最近は感じるように成りました。勿論!これらの問題はフィーチャーフォン(ガラケ)の時代にも在ったといえば間違いなく在りました。しかしスマートフォン時代になり、多数のアプリかつ複数チャネル、1対他(自分対その他大勢)のシチュエーションが格段に加速したことで、ティーンの潜在意識下に強烈に刷り込まれていっているようにヒシヒシと感じるのです。

私は決断しました。

持たせるタイミングを間違ったiPhoneは、自宅に戻ったら親が預かり(ちゃんと充電し)、次の朝出かけるときに渡すようにしよう、と。

家に居る時は、まず自分のするべき事をして、本を読む時間を作ったりネット以外の事をする時間を増やそう。癖をつけながら根気よく父の考えを伝えるようにしよう。大人になってから自分の生活を、ネット依存に陥らせないための対応力を、今から付けるようにコミニュケーションしよう。

いきなりフルコミットさせるのは困難なので、まずは夏休みまでの約2ヶ月。私の想いはきっと大人になった時に理解してもらえる事を祈りつつ、嫌がられるだろう話をしよう。そうやってきっと私も育てられたのだから。


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