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ちょっと違う角度からパクリ企業“メイソウ” を考えてみた。

店舗で勝手に流されてる WORLD ORDER いい迷惑ですね。

WORLD ORDER オフィシャルサイト 

先に断っておきますが「パクリいくない!ダメ!!絶対!!!」基本はコレです。今日はパクリの是非じゃなく、違う角度で考えてみましたっちゅう話です。誤解しないでね。

日本の優れた企業数社を幾つかミックスして“÷6”したようなカオス感あるメイソウですが、ある意味“日本品質”という風に言うのは正しいのかも知れないと思うわです。今まで日本で大量消費される商品の多くは中国で作られてきました。従って中国では「日本で使われている品質を作れる」という風に考える事ができる訳です。つまり日本人が認めた“日本品質”。それを地産地消していると考えると、中国で日本ブランドを(悪い意味で)利用し、利ざやを大きく抜くために活用されたという事なのではないでしょうか。

偽物ブランドが何故取り締まられるのか?という基本的な理由のひとつに、この「ブランド悪用で利ざやを大きく抜く」行為ができてしまい、そのブランドを作る事に多額な費用を投じている正規の販売行為に対して、対価を支払わずに便乗し不当に利益を得る事ができるから、という点があります。

品質も劣る事が多いため、騙されて購入した人が被害に合うという面もモチロン有りますが、なかには「知ってて偽物を使う」消費者心理もあり、どちらがより大きな問題か?と聞かれたら、私は前者の「不当な利ざや抜き」が大きな問題と捉えてます。

日本品質の商品を地産地消。私はこのコンセプトだけ見たら素晴らしい発想だと思うのです。ブランドパクリをやめて不当な利益を得なければ。しかし・・・悲しいかな中国人が中国産の商品をまったく認めていないため、中国で日本品質を作れる工場があり、その品質を維持できていたとしても日本ブランドを借りなければ、購入の現場で消費者に納得して頂けないという、ある種の矛盾をもってしまっているのも事実なのではないでしょうか。

もう一つの角度で考えてみます。

日本のメーカーやブランドは、日本品質を求め中国の工場に対して品質改善を求めていきました。進んで日本の品質管理技術や製品加工技術なども中国に移植していきました。消費者が「より安く品質の良い物」を求める事は、市場原理として止めることのできない根源的なニーズです。従って中国の人件費が日本の1/10の時代に、こういった流れが出来ていったのは時代の必定だったと考えられます。結果、このような事態になっていると言えるのではないでしょうか。

「中国人のモラルの問題だ」というのは簡単です。実際に私もそう考えてしまう節はあります。その点は全く否定しません。しかし、文化的背景や現象面を無しに単なる批判をしてしまっても、真なる課題は見えてきません。

中国国内でも品質向上が求められている現状で本事案を読み解くと、メイソウが迷走せずに「ほら!自国で作る商品の品質も良いんですよ!」と仮パクブランドメッセージを止めて言い始めた時、そのときこそ“日本品質”が中国で真の意味を持つように思う訳です。

てか、パクリいくない。

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