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(今更だけど)初音ミクが楽器だと知った話

8月になった。

2023年8月31日は初音ミクが誕生してから16周年だという。彼女の設定が16歳でもあるので、ちょうど実年齢が追いついた形でグッズ販売などのお祝い企画が立ち上がっている。

青い髪の毛の女の子がアニメーションで動きながら歌が流れてくるのを最初に見た時、アニメに詳しくない私はなんとなくオタク専用のものかと思って特に知ろうともしないで通り過ぎてしまっていた。バカにするとかでは全然ないのだけど、非オタがオタ界隈に関わるのは無礼かしら、怒られるかも、くらいの感覚もあり距離をとっていた。しかも何なら、そのせいでVTuberと同じ部類で認知していて、先日「あれ。初音ミクってVTuberだよね?」という、どっぷり浸かっている人からしたら超絶素人質問をかましたところ優しく教えてくれた音楽業界の知人がいて、16年間の無知と誤解が解けたのでここで打ち明けようと思う。

もしかすると私と同じように「今さら聞けない」と思っている人がいるかもしれないのでシェアすると;

まず、Vocaloidはヤマハのソフトウェアだということを学んだ。
それにキャラクターを声を乗せたシンセサイザーとしてのソフトウェアが初音ミクで、クリプトンという北海道の会社のもの。

しかも、ここが一番大事なところなのだけど、その会社の寛容な世界観がオタクの居場所、あるいは優しい世界を作り上げていると聞いて感動した。通常、人気キャラクターを作った企業(例:ミッキーマウス)は、それが無断で使われることは愚か、商業利用となったら何百枚もの契約書を締結しないと許可しないものなのに、初音ミクについては個人が楽しみのために利用する分にはフリー、商業利用の場合は契約が必要だがそれもかなり寛容の精神を土台にデザインされているらしい。だから、普通の子みたいに高校に行けなかったような引きこもりの子がパソコンでVocaloidや初音ミクで遊ぶようになって、そこからそのコミュニティで人気になることもままあり、それは物理世界で言ったらどんな人でも受け入れてくれるような地域のコミュニティセンターみたいな役割になっているとのこと。(実際のところ、リアルなコミュニティセンターに来られる人はかなり社会適応できてるとも言えるので、これはあくまでインターネットの中でのお話)

もっと詳しい人向けの解説はこちらのukiyojinguさんのお話が詳しくて熱いのでおすすめ。

ということですごく面白いお話が聞けて嬉しかったのだけど、きっとやっぱり私みたいなぱっと見メインストリームで鈍感な人間が「初音ミクがー」とか言い出したらそのコミュニティは領域侵犯されて気持ち悪いと感じるのだろうから、そっとまた静かにしておこうと思うのと、オタクとリア充の境界も一部決壊したらいいなと願った次第。


今日も一日、お疲れ様でした!

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