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XREAL AirでパススルーARをしてみたら満足度高かった話

#withARハッカソン にて、XREAL Airとスマホカメラを用いた作品作りをしている最中に、思い付きで透過ディスプレイにwebARを表示してみたら非常に気軽に満足度の高い体験ができたため、共有します。


webARの8thwallについて

今回のハッカソンではNiantic社が技術協力をして下さり、期間中は8thwallやLightship VPSで自由に開発することができました。(素晴らしい!)

私もこの機にwebAR製品である8thwallを色々触ってみることにしました。
この8thwall、本当にすごい!ブラウザだけでVPSもハンドトラッキングもできる。ビルドも一瞬でできて手持ちのデバイスですぐに確認ができる。

ふと、XREAL Airで映してみたらどうなるのだろうと思い、やってみました。

やってみたこと

写真の通り頭部に固定したスマホで8thwallを動かし、XREAL Airに接続してみるだけ。

これが結構、感動する。
hololens2やMagic Leapなどの透過型や、Meta Quest Proなどのパススルー型のどちらと比べても、一般向けに体験提供するには十分耐えうるレベルだと感じました。

8thwall公式のハンドトラッキング サンプルプロジェクト

もちろんスマホカメラで映しているため、XREAL Airのディスプレイ越しに見える景色とズレは生じます。
ですがXREAL Air特有の映像の鮮明さがそのデメリットを打ち消しているのです。

hololens 2 VS XREAL Air

話は少し飛びますが、前記事で書いた通り、私はhololens2を日常使いしていました。

hololens2を日常使いして感じた拡張現実の移動利用について(+ハッカソン報告)|finalvent.net (note.com)

すると同僚や友人から「着けさせて!!」と言われることが多々あります。
本来であれば空間を使ったゲームなど体験してもらいたいところですが、大抵の場合、相手が求めていることは10秒で満足できる体験です。
そのため、私はtwitterやyoutubeの画面をいくつか空間に置いて見せていました。

反応は「面白い!」「すごいね!」といったものが大半ですが、なんというかアトラクションを体験した後の感想に近いのですよね。
一方、XREAL Airを体験させてあげると、反応の熱量が一段階上なのです。

最初、個人的には納得がいかず、「ただ画面を映してるだけなのになぜ・・・」と思っていましたが、何度か反応を見ていくにつれ、普通の人は映像が綺麗なことに魅力を感じているということに気付きました。

結局は「綺麗」が正義

どんなにすごい技術が詰め込まれたデバイスでも、映像デバイスである以上、体験価値は映像の綺麗さ、鮮明さに依存します。
であれば、頑張ってhololens2で体験を開発するよりも、価格と軽さと鮮明さのバランスの良いXREAL Airで十分なんじゃないかと感じました。
(Meta Quest ProのパススルーよりPICO 4の方がぱっと見綺麗で議論になったのもいい例ですね。)

まとめ

スマホのAR画面をXREAL Airで映すことで、簡単に高品質なAR体験を実現することができました。
メリットとして、スマホ向けのARコンテンツはすべて利用できるため、十分にARデバイスが普及していない現在では強力な体験ツールになりえるのではないかと考えています。
簡単に試すことができるので、是非遊んでみてください。

将来的には、ビデオ通話のフィルターARのような気軽さでリッチなARコンテンツがサクサク体験できるような仕組みを作っていきたいです。

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