田島悠史

1982年生。地域活性・観光・芸術祭関係の仕事(企画・マネジメント・プロデュースetc…

田島悠史

1982年生。地域活性・観光・芸術祭関係の仕事(企画・マネジメント・プロデュースetc..)を起点に考えたことをまとめていきます。環境芸術学会理事。一般社団法人MRS専務理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。依頼歓迎。Twitter/Instagram:epitajim

マガジン

  • MMM2009-2018++

    茨城県ひたちなか市那珂湊地区の芸術祭「みなとメディアミュージアム」が10周年を迎えます。そこで創設者の田島悠史が、各年の一枚と一日を通して、MMMを振り返りました。2019年からは、責任者としてMMM2019の取り組みについて語ります。

  • 仕事まみれの二拠点居住日記

    平日は札幌で仕事、土日は東京で仕事という、仕事にまみれた「二拠点居住」をしている36歳独身の生活の記録です。 「二拠点居住」というと「平日は仕事して、土日は家族で田舎で自然にあふれる」ばかり。だけど、二拠点居住にもいろいろあっても良いんじゃないでしょうか。 という訳で、私のケースをお見せします。

  • 眠っていた街「夕張」:夕張フィールドワーク報告

    北海道夕張市。財政破綻で有名ですが、実際はどうなのでしょうか。そこには破綻により強制的に眠らされていた豊富な地域資産が、今目を覚まそうとしてました。複数回に分けてご報告します。 本マガジンは、2018年7月に「一般社団法人清水沢プロジェクト」の佐藤真奈美さんにガイドして頂き、ぼくが訪問した際の記録です。

最近の記事

札幌(とnoteに)に戻ってきた

と言っても、札幌は一週間だけだが。 現在お世話になっている大学(大正大学)のゼミ合宿が札幌に決定したので、個人的に前後に少しずつ延ばして、一週間滞在することにした。今は、新千歳空港からのエアポートライナーに乗車している。 今の自分にとって実家と言える実家もなく、かといって某那珂湊は、どちらかと言えば「職場」に近い。そうなると、俺に取っての札幌は「実家」的な位置づけに近いような気がしている。 電車は札幌に向かって進んでいく。恵庭では花火大会のようだ。新千歳空港から札幌に行

    • 中小企業診断士一次試験「経済学・経済政策」で読んだ本

      2022年2月3日に中小企業診断士試験の合格証書をいただくことができた。 さて、本格的にプロとしての活動が始まる前に、2年間の中小企業診断士試験勉強でどんな本を買い、どんな勉強をしたかを書き出しておこうと思う。 最初は一次試験の七科目でどんな本を買ったのか、どんな勉強をしたのか、から話をして行こうと思う。 今回は「経済学・経済政策」で読んだ本から。 大前提となるのだけど「経済学・経済政策」は一次のみで二次では全く使わない。よって、60点を取れば良い、という発想でOKだ

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      • 口述試験対策は幸せな時間だった

        2022年1月23日(日)、15:12現在。 たった今、中小企業診断士二次口述試験を終え、近くのレストランで遅めのランチを兼ねて執筆している。 今日の口述試験の質問は4つ。メモとともに。 口述試験当日のスケジュール07:00-09:00:起床。諸々準備。スーツなど着用確認。 09:00-11:00:別件のプロジェクトの打ち合わせ。ここで事業再構築補助金の話が出る。早速実務従事の機会を確保した! 11:00-12:00:与件文ファイナル音読(※喫茶店では音読しにくいた

        • 学生でもないし、社会人でもない。学生でもあるし、社会人でもある。あなた、は?

          いつも同じこと言っているのですが「(大)学生」というものを「社会を知らない未熟な存在」として見下す文化ってどうにかならないんですかね。 現時点でも大学生の半分は20歳で大人だし、2022年4月からは18歳以上は成人となる。大学生が犯罪を犯せば実名で公表される。この年になれば、大抵のことはなんだってできるし、実際色々とやっている人は少なくない。その20年で得た経験は人によって様々であり、そこには等しく敬意を表すべきだと、思っている(一方で、自分の経験や専門には自信を持つべき、

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        • MMM2009-2018++
          19本
        • 仕事まみれの二拠点居住日記
          10本
        • 眠っていた街「夕張」:夕張フィールドワーク報告
          2本

        記事

          【書評】宮崎雅人(2021)『地域衰退』:地域を救う「小規模」の話

          最近、埼玉大学大学院准教授の宮崎雅人さんの『地域衰退』という書籍を読んで、共感するところとうなづけるところのオンパレードだったので、簡単にブックレビュー。読みやすいけど浅くない文章を書ける方なんだろうな、割とすぐ読めます。地域活性化とかに興味のある方にはオススメ。 この新書は全部で5章でできていて、定量的に地域衰退の現状を示した上で、具体的な衰退地域のモデルとしていくつかの事例(須坂、王滝村、南牧村、旧産炭地)を紹介し、製造業・リゾート業・建設業の衰退を示した。これら衰退業

          【書評】宮崎雅人(2021)『地域衰退』:地域を救う「小規模」の話

          みなとメディアミュージアムの成り立ちについて〜なぜ、どうやって生まれたか〜

          0.はじめに茨城県ひたちなか市那珂湊でやっている小規模地域芸術祭「みなとメディアミュージアム」について「どうやって始めたんですか?」とか「なんで始めようと思ったんですか?」みたいなことをよく聞かれます。 聞いていただけるのは嬉しい一方で、調べりゃわかることを調べてないことを聞かれることも多いので、有料ページをつくっておこうかなと考えました。過去のことを何度も語るのも自分にとってあまり良いことではない気がするので、一度棚卸ししてしまおうという目的もあります。まあ、小規模地域芸

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          「寄り添えない者」へ花束をー選択的夫婦別姓の事例からー

          長年、「多様性」という言葉は「いいこと」として考えられて来たけれど、実際に多様性が増してくると色々な摩擦が生まれるもんだな、と痛感している。色々と理由はあるんだろうけど、その大きな理由の一つに「自分とは違う者が隣にいることも不快」と思うケースがあるからなんだと思う。 その事例で思いつくのが最近、盛り上がっている選択的夫婦別姓のこと。先日、自民党の第5次男女共同参画基本計画の最終案から「選択的夫婦別姓(氏)」の文言が削除されてしまった。まあなんとなくわかると思いますが、ぼくも

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          北海道胆振東部地震の単純な記録と、ショックだった一つの言葉と、二つの教訓

          2018年9月6日、北海道胆振東部地震が発生した。その24時間、忘れないうちに感じたこと、動いたことを記録していたので、公開しようと思う。また、巻末に有料で「その時言われたショックだったこと」「その時考えたこと」というのをまとめた。 2020年4月10日現在、新型コロナウイルスの被害はますます拡大している。東京では緊急事態宣言が発令された。北海道胆振東部地震の時、ぼくが体験したものをはるかに上回っている。こういう時だからこそ、過去の知見で使っていただけるものがあるのであれば

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          もう、飛ばない:38歳の決意

          2年前のオマージュから始めようと思う。 2019年3月20日、38歳の誕生日の翌日の夜は新千歳空港のダイヤモンド・プレミアラウンジで迎えることになった。 どこかに置き忘れてしまったSAPICA(札幌市でしか使えないICカード)を除いて、札幌に置き忘れたものは、もうない。明日からは東京を拠点として、静岡県伊東市や茨城県ひたちなか市など、関東近郊のプロジェクトが中心の生活に戻る。 上記の記事に書いているけど、2年前、札幌と東京の二地域居住を始めるにあたって「飛ぶということ」

          もう、飛ばない:38歳の決意

          この二年間が終わる。

          羽田空港から乗車した、実家(町田)に向かうバスの中から書いている。 今回の出張の目的もいつも通り、MMMとMRSに関する時間がほとんど。 だけど、今回はその合間に実家を撤収する、という重大用務がある。 そして来週は札幌の自宅を引き払うという重大用務がある。 僕は生活を変化させることが好きな側の人間だと思うが、それでもこの二年間は「町田と札幌の二拠点居住生活」で安定していた。 もちろん大変なことが多かった。東京に戻る理由だって「このままじゃもたないから」と言えなくもない

          この二年間が終わる。

          「アイヌの美しき手仕事」と「蒐集の時代」について(雑感)

          たまには気楽なことも書こうと思う。先日珍しく札幌で休日を迎えたので、北海道近代美術館で開催中の「アイヌの美しき手仕事~柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから」に行ってきて、考えた話を少しだけ。ちなみに「気楽なこと」「雑感」という割には2000文字以上の有料ページもあります。ちなみに本展の会期は2020年1月13日まで。どうでも良いんですが、北海道近代美術館ってオフィシャルサイトが存在しないんですが、このご時世にすごいな。 展示内容を簡潔にまとめると、柳宗悦と染色家の芹沢銈介のア

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          「アイヌの美しき手仕事」と「蒐集の時代」について(雑感…

          「みなとメディアミュージアム」という分かりにくい名称について

          11回目のMMM(みなとメディアミュージアム)が無事に終わって、はや3ヶ月。今年はとても良い年で、3年目を迎える実行委員も2年目を迎える実行委員もとても元気。 さて現在は色々と議論をしている。来年のMMM2020は現在のフレームワークを活かして開催するものの、MMM2021(仮)は大きく変えることになっている。その一つに「"みなとメディアミュージアム"という名称が分かりにくい。わかりやすい"那珂湊芸術祭"などに変えるべきでは?」という意見が出てきた。良い機会なので「みなとメ

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          若い人の足を、引っ張る大人にならないために

          ただの雑談。 最近、地域と若者、というキーワードで括れるであろう、ある二つの批判的な記事がそれなりにバズっている。那珂湊でも伊東でも札幌でも、地域と若者の両方に関わっている者としては、何かしら言わないとなあ、と思いつつ、日々の怠惰にかまけて、コメントをしてなかった。 まずこちら。こちらの記事は皇學館大学准教授の遠藤司さんによる記事。大学生がまちづくりに興味を持たない理由を率直に聞いたもので、理由としては「大人の良くない姿勢」と「大人の活動の魅力なさ」が問題である、という話

          若い人の足を、引っ張る大人にならないために

          「アート×まち」な視点から見るべき、2019秋の中小規模の芸術祭9選+α

          はじめにぼくが事務局長をつとめた茨城県ひたちなか市の芸術祭みなとメディアミュージアム(MMM)2019が終わりました。残務処理と見なかったことにしていた別仕事の山を眼前にして、クラクラしている昨今の田島です。 さて、MMMには毎年、多くの実行委員が加入します。その中には芸術祭なんて知らなかった、そもそもアートに興味がなかった、という人もいます。そのため他を知らないことで悩んでしまったり、辛い思いをすることもしばしば。事務局として実行委員の悩む姿を見ながら、中小規模の芸術祭の

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          「ブレーキの効く」戦友が、アクセルを踏んだ、次の場所に向けて。

          東京の職場(宝塚大学東京新宿キャンパス)の入試課長・金澤英樹さんが退職し、浅草の英会話カフェバー「Cafe Byron Bay(カフェバイロンベイ)」で働くことになりました。 経緯はこちらのクラウドファウンディング(camp-fire)のプロジェクトサイトが詳しい。6月29日(土)がプロジェクトの最終日です。みなさん、応援してやってください。 入試改革の思い出金澤さんとは、2017年の入試改革で一緒に全責任を背負って一緒に戦った。下記に紹介したプレスリリースではスマートな

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          「シンクロしないこと」について:さのかずやさんの読書会と、久しぶりの下北沢の夜

          下北沢は、本当に良い街だ。 活気と、若さと、多様性に溢れている。飯はうまくて安い。酒を飲めば、見知らぬ隣の人と語り合える。「サードプレイス」を知りたい奴は一度下北沢で飲めばだいたいのことはわかると思う。 朝に弱いところと変化が激しすぎるところはご愛嬌だが、こんなに魅力のある街は他にはない(ポートランドとか、そうなのだろうか)。いずれにせよ、2014年から2年間過ごした僕が言うのだから、間違いない。 そんな下北沢に、さのかずやさんの『田舎の未来』の読書会があるので久しぶり

          「シンクロしないこと」について:さのかずやさんの読書会と、久しぶりの下北沢の夜