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MINT JAMってどんな味か気になったので作ってみる(Remastered)

※この記事は以前はてなブログで公開していたものを修正等した上再投稿したものです。



ちょっとでもフュージョンに興味を持ったことのある方なら、恐らくMINT JAMSというアルバムを一度は目にしたことがあるだろう。

80年代フュージョンブームの立役者・カシオペアが最も脂がのっている頃のライブ盤。度々日本の名盤にも食い込んでくる、正真正銘の名ライブ盤である。

録音とミックスに相当気を使っているらしく、演奏と言われなければスタジオレコーディングと思ってしまうほどにレベルの高い音像が特徴的。アルバム名の通り爽やかで透き通ったサウンドと演奏が楽しめる好盤として知られている。


しかし、このアルバムのジャケットを最初に見たとき、僕は思ったのである。





ミント味のジャムってなんやねん





と。


この名前は、出来が良いという意味のミントジャムセッションのジャムから来ており、つまるところ言葉遊び。というか、ジャムは果汁を煮たものなのでそもそもミントジャムなどこの世に存在しないのだ。

故にミント味のジャムなんて見たことないし、ましてや食べたことなんてないのはアタリマエなのである。


しかし、ジャケの絵を見てくるとなんだか無性においしそうだ。

こうなっては居ても立っても居られない。

こうなったら作るしかない。作ろう。



作ってみる。


まずはミントを用意する。

※こんなに要りません


さて、ミントでジャムを作るのには一つ問題がある。

前述の通りジャムは普通クダモノの果汁を煮ることで作るものであり、汁も甘みもないミントではただ熱してもアツアツの葉っぱしか出来上がらない。そのため、まずミントジュースを作る。


まずミントにガンガン砂糖を加える。


ここでジャムってこんなに砂糖要るんだ.…..とか思ってはいけない。あらゆる甘味には大量の砂糖が入っている、その事実に怯え、恐怖し、超克した先にMINT JAMが待っている。


そしてこれに水とほんのちょっとラム酒を加えて混ぜる。

混ぜるというか粉砕する。色味ととろみを見ているとなんだかジェノベーゼのソースを作っている気分になる。


日々のため込んだストレスをぶつけて思う存分木っ端みじんにしたら、弱火で煮詰める。

テロテロになるまで煮ないといけないが、結構時間がかかる。

そういう時はMINT JAMSでも聴いて待ちましょう。ちょうどアルバム一枚くらいでイイ感じになる。


瓶詰し、冷蔵庫で十分冷やせば完成!


出来上がり


これが正真正銘ミント・ジャムである。純粋なミントのジャムはめったにお目にかかれない貴重品だ。着色料とか使ってないのにちゃんとグリーン。ミントの生命力を感じる。

では食べてみよう!


の前に。


カタカタ



ガッガッ



準備完了。

どれ味は...



・・・


激うま。

ミントの爽やかさが感じられつつもまろやかな口当たり。これは良いものを作った。是非皆さんも自分だけのミントジャムを作ってみてください。ではまた。





あ、母がこれを海苔の佃煮と間違ってご飯にかけてしまったのでそれだけには注意してください。




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