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両親がひどい、あなたに

 こんにちは
 由比 ゆり です。
 生きるのむずかしい系女子さんに向けて
 前向きに生き抜くための知恵や工夫を発信しています。



 さて今回は、一番初めに接触するであろう
 自分以外の人物、「親」についてです。


 実際どうですか?
 親御さんとの関係。

 生きるのむずかしい系を何十年かやってきている私ですが
 幼少の頃から、両親との関わり方に頭を悩ませてきました。

 「いかに親の機嫌を損ねず、今日一日をやり過ごすか」
 今ではよく耳にするようになった、被虐待児のよくある悩みです。
 家にいる間中、これに全集中して
 何が不正解か
 何が地雷か
 次は何が起こるのか
 頭の中ではすごい勢いで対策を講じます。

 4才児が。



 私は今現在、一児の母親としての役割につとめています。

 今のこの立場で、我が子に私のような思いをさせるなんてことは
 到底、許せることではありません。
 確かに、親だって人間ですから「力及ばず」ということも
 必ずあるでしょうし、実際に私と我が子にも
 コミュニケーションの行き違いがありました。


 でもさ、それでも、それを考慮したとしても
 私の幼少期の経験は、完全に「不健全」なものです。

 そういった家庭環境を土台にしたまま
 時期が来ると他人の集まる社会に出されるのです。
 保育園/幼稚園から始まり、義務教育の場、小・中学校。
 この辺は、世間の一般常識と、両親の言う一般常識との間に
 ふかぁ~~い溝があって
 幼い”ゆりちゃん”は非常に混乱するわけですよ。

 「でも.…先生はこう言ってたよ?」
 「私のコレは、変だし汚いって言われた.…」
 そんなこと言ったら
 「あっそ。じゃあ、そこの家の子になればいい。」
 「出ていけ!ほら!!」(足蹴にされ、玄関の土間に突き落とされる


 こんなことが毎瞬起こり得る
 非常にスリリングな、ね。成育環境ですよね。


 それはさておき、
 なんらかの影響で親との信頼関係を結ぶことができないまま
 ある程度の年齢まで成長してしまうと
 何か自分だけでは解決できないような問題が起こっても
 親に相談なんかしたら「〇ろされる」「もっとひどいめにあわされる」と
 本気で思ってしまいます。

 実際、そういう親は子どもの面倒ごとを大変嫌がります。
 私の母親の返答で一番マシな言葉は、「知らないわよ」です。

 これが、生きるのむずかしい系女子にとって
 非常にあぶないことだと思っています。


 なぜかというと
 親という最後の砦が自分を守ってくれない場合
 問題に自分一人で立ち向かわないといけないからです。

 一番危ないのは、成人になりたての時です。
 自分の責任でローンが組めるようになった時
 よくわからないところから様々な接触が図られます。


 さっきまで子どもだった自分がいきなり
 急に完璧な大人であることを前提に扱われ
 大人のルールを全部把握していていること
 対等に渡り合うことを求められてしまうのです。

 そこでうっかり、悪い大人の「素敵な情報」に釣られ
 「何かおかしい」と思った時には手遅れになっている。
 由比 ゆり に起こった実話..…



 ...…なーんてことが起こらないようにするために
 親御さんとの関係が健全じゃないな、と思う
 まだ未成年の生きるのむずかしい系女子は
 できるだけ早いうちから
 親という存在に見切りをつけてほしい。

 親という存在は
 誰かが代わってくれたりもする
 ある程度ふわっとした存在だからです。
 この世のすべてではない、ということです。


 親が知っていることだけが、この世の情報ではないし
 親ができること以上に、あなたができることは無限にある


 それを、常に心の中心に持っていてほしいんです。

 親っていうのは、(あなたも親になったら必ずわかると思うんですが
 子どもよりバージョンが古いんです。
 子どもの方が上位互換です。

 新機種にできることを古い機種に理解しろってのが
 無理な話なんです。


 だから、あなたが自分の心からやりたいことを
 思いきって実現させていこうとした時
 困った系の親御さんには理解できないので
 親の権力を振りかざして、脅迫しながら
 全力で邪魔をしてくると思います。
 「あなたを守るため」と言いながら。 

 「大変なことになったらどうするの?」
 「ここにいれば、ふつうにしてればいいのよ」
 「うまくいかなかったらどうするんだ?」
 という話はいっぱい出てきますが
 「その時は私たち(親)がどうにかするから、存分にやってこい」
 とは言いません。

 そこがまた、悲しいのです。
 自分の親に応援してもらえたら......
 がんばれそうですよね。

 でも、困った系の親御さんには
 我が子が自分の理解の及ばないことをする
 それを応援することがむずかしいのです。


 じゃあ、どうすればいいか。
 「こういう人(たち)なんだ」と見切ってしまう。
 「そうなのか」「そう思うしかないのか」と。

 ここで、自分を落ち着かせるまでには
 時間をかけるしかないと思いますが
 この「見切り」は、取り組む時期が早ければ早いほど
 親に振り回される機会も減り
 すごく寂しくはあるけれど
 自分のやりたいことに集中しやすくなります。

 何かネガティブなことを言われても
 「わからないんじゃあ、しょうがないよね」と
 諦めがつくからです。


 もしかすると
 優しいあなたは、どうにかして自分と同じ意識の高さまで
 親の方を引っ張り上げたくなるかもしれません。
 「こっちの方が楽しいよ」って
 「一緒に行こうよ」って思うかもしれません。

 やってみてもいいと思います。
 でも、期限を決めて、自分を1番の優先にして
 それでぶつかってみてください。

 絶対に引きずりこまれないこと。
 これ、由比 ゆり さんとの約束ね。



 とはいえ、
 親にじゃないと頼みづらいことってありますよね。

 親に依存しなければ成すことがむずかしいこと
 例えば
 お金のこと。

 進路に関する多額のものから
 文具や小遣いなどの細々したものまで。

 「出さない!」と言われてしまえば
 そこで希望する道は閉ざされてしまう。

 だからって、自分を傷つけるような選択は「なし」にしてください。

 諦めるとか、
 「自分でどうにかしなくちゃ」を間違った方向に突き進むような
 そういう金策に走るのは、なしです。
 自分を大事にする道を行かないと
 結局、大ブレーキがかかります。
 だから、他人に隠さなきゃいけないようなことは
 なしです。
 これも、由比 ゆり さんとのお約束ね。


 親に「金なんて出さない!」と言われたら。
 「貸してください」と言ってみる。

 それがダメなら
 祖父母、親戚に「相談」してみる。

 最後は、
 お世話になっている教育機関、学校に「相談」します。
 「個人的な相談」という雰囲気ではなくて
 「公的な補助金を得るにはどうしたらよいのか」を聞きに行くのです。
 知らないだけで、少なくない数の奨学金制度が存在します。

 それに、学校側に「相談した」という実績があれば
 「ここん、大変そうだなぁ」と認識してもらえます。


 どうにかしてもらうために相談するのではありません。
 「自分はどうすることができるのか」という
 選択肢を広げるための知識を得るために、相談するのです。

 「助けてもらおう」とすると、相手に依存したくなります。
 わからないことは聞けばいい。
 教えてもらえばいい。
 でも、実行役は自分です。
 自分で、やります。

 そうすると、できた時に達成感を得られて
 自分との信頼関係が強く固いものとなるのです。
 自分との信頼関係の話はこちら


 自分の世界は、親に囲われている範囲だけじゃないことを知る。
 それを、まだ若い生きるのむずかしい系女子のみんなには
 粛々とやっていってほしい。そう思います。



 私は田舎育ちで、狭いコミュニティで
 特有の息苦しさを感じて生きてきましたから
 「周りに助けてくれる人が誰もいない」と
 思ってしまう状態を、気持ちを理解できます。

 でも、それは、本当にそうなのか。
 「本当に誰もいないのか」を探ってみてもいいんじゃないかと思います。
 きっと私にも、何か、誰か、助けがあったのかもしれない。
 知らなかっただけで。


 つらい状態だと、どうしても視野が広く取れません。
 つらいけど、顔を上げて、周りを世界を見渡してみるんです。
 大丈夫。
 自分にぴったりの情報は、必ずどこかにあります。


 まずは気の持ちよう。
 親と接するのがしんどい生きるのむずかしい系女子は
 親の作ってる囲いって、意外と狭いんだぜってことを
 意識してみましょう。


 では、今日はここまで




 あなたが気がつきさえすれば
 あなたは真に美しい
       _____由比 ゆり



自分の経験をもとに、後進の存在に向けての活動をしています。応援してくださる方、サポートをお願いいたします。