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Fate/Grand Order

去年のクリスマス後にプレイを始めて、ちょうど100日目!スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order (FGO)」(の第1部)を本日クリアしたので感想を書いておきます。ストーリーに関するネタバレ一切なし。

プレイするまで

もともと、ニンジャヘッズ界隈で去年の春先くらいから流行っているのは知っていました。TLに頻繁にガチャの結果報告やイラストが流れるようになってきて、単純に「流行ってるんだなあ」くらいの感じで。ただ、そのときはまだ本当に関心がなくて、そういう人にとっての知らないゲームのガチャ報告やプレイ実況は情報のノイズでしかないので、わりと積極的にミュートしていました(情報の発信は誰もが自由にやり、受け手がそれぞれにフィルタリングすべしというインターネットの基本原則に従って!)。

そもそも私は、いわゆるソシャゲにあまりいいイメージを持っていませんでした。某ソシャゲ大手に転職した同僚などからいろいろと邪悪な話を聞いていたこともあり、魅力的なイラストと数値の操作で心理的に中毒性の高いシステムを作り上げ、ゲームとは名ばかりの空っぽの作業を繰り返させることでプレイヤーから割に合わないお金を巻き上げる仕組み…くらいにしか思っていなかった。なのでFGOに関しても、ガチャの結果に一喜一憂する人々を見ては、なんだかなあ…みたいな。

それが覆されたのは、やはり2016年末の終章配信のレイドイベントのときです。まず、エンディングがあるらしいと知って衝撃を受けました。ソーシャルゲームのスマホRPGにエンディング!同時に、どうもその肝心のストーリーがすごく面白いらしいということも知りました。

私はFateシリーズの知識がまったくなくて、もともとがPCのギャルゲー?らしい?くらいの認識でした。後に調べてみて、ゲーム・小説・アニメに映画にゲームとあまりにも多方面に展開しているコンテンツでくらくらしました。

で、そんなに面白いならせめてさわりのストーリーラインだけでも追ってみようかな、たぶん最後まではやらないけど…くらいの軽ーい気持ちで、手持ちのスマートフォンにインストールしたのが100日前のできごと。

プレイしてみて

率直に言って、遊んでみて良かったです。確かにお話が面白かった!そのうえで意外だったのは、ゲームとしても面白かったということ。始めて2週間くらい経ってからツイートしたこの感想に尽きます。

要するに、このゲームの魅力的なところが、プレイする前の自分には全然伝わっていなかった…。今だったら「マシュ以外レベル1」の雀botさんとか、逆噴射文体ブログのらせんさんとか、珪GOの珪素さんとか、そのあたりをすごくコンテンツ力の高いものとして面白おかしく語ってくれる方がたくさんいらっしゃいますね。

私のプレイ方針としては、とにかくストーリーを楽しむことを前提に、一切の縛りを設けないチョーゆるゆる初心者プレイを目指しました。フレンドの力を借りまくっていいし、躊躇なく令呪や石を使ってコンティニューしてもいい。ただ、なるべくコンティニューしないように頑張る。もともと根詰めて解を探すようなゲーマー気質では全然ないので、まずはお話や演出を楽しむことを最優先に。

お話はどうだったか

正直なところ、好みが合わないところもなくはなかったのです。とにかくFateシリーズの知識がまったくないので、内輪ノリみたいな文章の雰囲気だとか、誰も彼もがカッコつけて不自然な言い回しで喋るみたいなのが苦手で、特に1章、2章のあたりまではかなり引いて読んでいた。それでも、続きがちょっと気になるからもう少し先まで行ってみようかな、みたいな。

考えてみると、私はノベルゲームの形式自体にまったく馴染みがなくて、いわゆる地の文によらない、セリフのみの紙芝居的文法というものにFGOでほとんど初めて接したのです。少なくとも、ここまでキャラクターが主体になるストーリーテリングは初めて。そういう意味では、好きとか嫌いとか以前にすごく新鮮に感じました。

グイグイ引き込まれたのは5章のアメリカからで、この先の展開・次のお話が知りたいから、APが枯渇していても石なり果実なりで補充してもうちょい進めたい…というような気分になったのはこのあたりから。ゲームシステム上、フレンド1騎を頼りにしていてはままならなくなるのもこの辺からで、育成の工夫をする楽しみもだんだん理解してきました。

本格的に、ウワーッ面白い!となったのは6章です。おざなりでなく散りばめられたあらゆるキャラクターと伏線がひとつところに収束して、かつ伏せられていた真実が明らかにされ、大団円に向かっていくラストには感極まってしまった。このゲーム、もうここで終わりでもいいかも…くらいの盛り上がりでした。ストーリーの好きな順で言うと、6章、7章、5章かな。

そしてもちろん、終局特異点で明かされる内容についても、驚きがありました。ネタバレに出会わずに進めてこれたのはラッキーだったし、ホント感謝。私も黙っておこうっと!

お気に入りのキャラクターとか

これは別にプレイ上の縛りというわけでもなかったのですが、本当にガチャに左右されなくとも楽しめるゲームなのかどうか見極めたくて、ずっと無課金でプレイしていました。なので星5ランクのサーヴァントは1人もいないのですが、それでも十分に楽しめた!どんなキャラでも、育成と組み合わせ次第ではそこそこ使えて、お気に入りのパーティーで強い敵に勝てたときの快感が楽しめる設計になっているというのが、よく分かりました。

めちゃくちゃ働いてくれたのがヘラクレスです。唯一の絆Lv8で、ほとんどのバトルに出ずっぱりでアタッカーになってくれた。もうひとりのフォワードが、セイバー不足だったストーリー序盤に引けたセイバーオルタ。育てたら全体宝具もそこそこ強く、2月のアップデートでバトルモーションもカッコよくなって、更にお気に入りになりました。

6章のストーリーで一気に好きになったのが、俵藤太静謐のハサン。藤太くんは三蔵ちゃんとのコンビ自体がなんかツボで(暴走するお姫さまと、振り回されつつも見守るお目付け役みたいな組み合わせがそもそも好き)、アーチャーではロビンと並んで最終再臨まで行きました。静謐ちゃんはもうちょい育てて使ってあげたいのですが、涙石がなくて再臨止まってます。

中盤、育成に迷ってTLでお薦めしてもらったのが、アンデルセン牛若丸。それまではほとんどゴリ押しで、回復やバフという発想がなかったため、アンデルセンくんには本当にお世話になった。牛若ちゃんはかわいく単体宝具も強く、全体スキルも使えるので薦めてもらってよかった。それだけに7章の最後のほうが辛かった…。

他にはメディア、小太郎、ブーディカ、ジャガーマンあたりを継続して育てていて、よくスタメンに入れていました。これ以外の星3以下のサーヴァントは、これからあれこれ試してみたいなという感じです。

これから

しばらく前から、NetflixでアニメのTVシリーズ「Fate/Stay Night」を観始めました。いま13話のあたりまで。お話に関しては好きなところと乗れないところがあり良し悪しなのですが、知識としてFGOがより楽しめるようになるかなとは思います。宝具の演出とか、BGMとか、意外とここからまんま持ってきたんだなーみたいな元ネタ理解が深まる。最後まで観たらまた感想を書くかも。

FGOに関しては、ちょっとお休みしたら1.5章を進めてみたいと思っています。ようやく追いつけそうだ。せっかくなので、終局特異点みたいな同時性が求められるイベントには参加してみたいので、変わらず空いた時間でマイペースに続けていければ。お気に入りサーヴァントのイラストも描きたいな。

あと当然、これだけ楽しめたので、このゲームを作った方々に対しては代価を支払いたいなとは思います。ガチャに躍起になるつもりはないので…それが聖晶石を購入することでのいわゆる課金なのか、グッズや資料を買うことでの間接的なお布施なのかはまだ決めていないけれど。

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