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ヘイ!40℃(非日常日記8/28)

ギターヴォーカルとヴァイオリンとドラムスのへんてこなスリーピースパンクバンド、水中、それは苦しいが7月に出したアルバム『ゆりかごから保育園まで』が良くてSpotifyで聴いてる。わたしはこのバンドの隠れファンなのだ。4曲目の「ヘイ!40℃」は、切なさと暴力と捨て鉢なユーモアが同居する水中さんらしい名曲。ここのところのうだるような暑苦しさにもほどよくマッチする。

ここでの40℃は気温ではなく体温のことなんだけど、そうなるとなおさら「旬」の音楽だよ。去年とかからライブではお馴染みの曲だったんだって。ほかの収録曲では「志半ばマン」「さよならのバズーカ」が良かった。

夏…遊びたかった

Googleフォトに1年前とか2年前の同じ日の写真をアルバムとしてサジェストしてくれる機能があるんだけど、それを見るとかつて夏を満喫していたころを思い出して切なくなってしまう。

思えばもう5か月くらい、友人知人の誰ともリアルで会っていない。自宅が仕事場であり、生活スペースのすべてだから、わたしはこのまま誰とも会わずにお爺さんになっていくんだろうな…みたいなビジョンがリアルに見えてくる感覚に静かな恐怖を感じている。ありがたいことに仕事はあるので、来ている仕事は淡々とこなしています。

遊びに声をかけてもらうことは度々あったんだけど、基本はお断りしてきました。特に7月から8月までのこう、駆け上がっていく感じのグラフを見ていたら、自分のなかの警戒度の閾値を下げるタイミングが分からなくなってしまって。家族の事情もあって自分が感染ルートになることだけは避けたいという思いがあり、そうなると今はリスク回避を最優先にしたい。

でも、周りを見てみると普通に遊んだり出かけたり、ご飯食べたりしている人たちもいっぱいいて、この夏の自分の判断が妥当だったのかどうかはよく分からない。いいなあ…とは思う。

先週末から珍しく胃の不調を感じていて、行きつけの消化器内科医にかかった。前回の日記に書いたとおり、自律神経の不調は実感しており、どうもそれと連動するような感じで空腹に似た胃痛と胸やけ症状が続いていました。記録を見ると2年前の同じような時期にも同じような不調で通院していて、季節的なものかなというのと、あとはまあ、持続的ストレス…。この状況だから、お医者さんに訊かれて、ないとは言えなかったよ。

歩いては写真を撮っている

なにはともあれ、運動不足は実感しているところだったので、ここ2週間ほど夕方から夜にかけての比較的涼しい時間を見つけては、近くを歩くようにしています。ごく軽い運動だけど、適度に汗をかくし、帰ってからのシャワーも気持ちいい。身体の固さも睡眠の質も多少は改善したような気がする。

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これは特に伏せてはいないんだけど、自宅から徒歩で行けるところには横浜青葉インターチェンジがあって、巨大構造物を定点観測のようにして撮るのに凝っています。Googleフォトのアプリからもブラウザからも利用できる編集機能が良くて、雑に撮ったのを編集でHDRっぽく追い込んでいくのが楽しい。少しノウハウもあるからそのうち記事にしたいとも思っています。

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にじ鯖夏祭りが夏祭りだった

リアルな夏祭りが軒並みご法度になってしまった今年、わたしがとりわけ夏を感じたイベントは8月22日に開催された「にじ鯖夏祭り」でした。これはゲーム『マインクラフト』上のクローズドなサーバーで行われた自主企画。マイクラに強いにじさんじライバー有志によって様々な工夫を凝らして建築された夏祭り会場に、40名近い(?)ライバーが参加した様子が、それぞれのライバーのYouTubeライブ枠で配信されました。

ライバーさんがおのおの浴衣スキンに着替えて、屋台や射的や金魚すくいに興じる様子だけでもおもしろいのに、そこに普段のコラボ交流の枠を超えた突発的な出会いが発生したり、それをマルチな視点で切り替えながらリアルタイムに観測する体験がすごくおもしろかった。

にじさんじに馴染みのない方に説明するなら、たとえばTBS感謝祭のような文脈の異なる芸能人が一同に会するバラエティ番組で、タレントさん一人ひとりの手にカメラがあって、それを多チャンネルで同時生放送している感じというのか。まさにお祭り。

わたしは主にアンジュの枠で、さんばか(リゼ・ヘルエスタ、アンジュ・カトリーナ、戌亥とこ)の3人がお祭り会場を回るところを見ていたんだけど、背景でリオン様やでびちゃんが暴力行為を働いていたり、委員長と楓ちゃんがなんらかのRPに興じていたり、お化け屋敷で何か事故が起きていたり、ルイスがどこかに閉じ込められてたり、そういう小さい事件の断片が画面の端々やチャットのログから流れてくるのを、ザッピングや、あとからアーカイブで答え合わせするのが異様におもしろかった。とてもじゃないけど、一度には処理しきれない情報量のエンタメ。

とりわけおもしろかったのが舞元さん(34歳農家のおじさん)で、本人は配信枠を取っていないのにもかかわらず、いろんなライバーの配信に絶妙におもしろい形で見切れていて、そこを起点に思いがけないドラマがあちこちで生まれていた。鳥居の下で寂しく佇んでいると思いきや、ネコと戯れていたり、リオン様に何度も殺されていたり、あげく集合写真に乗り遅れてアンジュとボートを漕いでおニュイにワッフルで殴り殺されたりしていた。

こういうのを見るとVTuberや配信者のおもしろさというのは、やはりテレビやラジオの生放送で起こる突発的ハプニング、そうした体験の仮想的な共有と近似しているなあと思う。そうした中にあっても、クライマックスの花火のシーンではまるで現実のお祭りで体感するような高揚感と侘しさも確かに感じて、不思議な気持ちになった。バーチャルといえども、体験はリアルだ。

秋は動きたい

そういえば、にじさんじを見るようになったのも、去年自転車で骨折して療養していたときに出会ってからなのでした。夏らしいこと、別に去年もコミケくらいのもので、他には全然できていなかったのだ。

幸いにして第二波のピークアウトが見えてきて、なんとか感染しないようにうまいことやっていく手立てのようなものが社会に共有されつつあるように思います。コンサートやライブとかも。わたしも秋にかけてリアルな楽しみを再開していきたい。このまま家で仕事だけしてお爺さんになっていくわけにはいかない。

「ヘイ!40℃」、曲の終わりのほうで30℃、20℃とどんどん下がっていって、最後「ヘイ、ジュード」になるんだ。笑っちゃった。


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