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多摩モノレール車両基地見学会「多摩モノまつり」へ行ってきた

Twitterタイムラインに、11月17日土曜日に多摩モノレール車両基地の一般開放イベントがあるよ事前予約不要だよみたいな情報が流れてきて、めっちゃ気になったのでふらっと行ってきました。良かった。

多摩モノレールとわたし

西東京地区、多摩市多摩センターと東大和市上北台を結ぶ「多摩モノレール」はこの11月で開業20周年。その車両基地は立川からちょっと離れた高松駅とららぽーとのある立飛駅の間くらいにあって、普段はもちろん一般人の立ち入りはできない。構内は映画『シン・ゴジラ』のロケ地になったことでも知られています。

わたしは沿線の中央大学に通っていたので、学生当時は毎日モノレールを利用していました。はじめの短期間は多摩センターからバスで通学していたんだけど、山奥までの長い道のりをゆらゆら揺らされて、バス停に着いたら着いたで長い坂を上って遥か遠くの文学部棟まで歩かなければならない。途中でモノレールに切り替えたところ、駅を降りたら文学部棟の目の前でめちゃめちゃ楽になった。それからはずっとモノレール。

そんな感じで開業当時からそれなりに馴染み深いモノレールだけど、考えてみれば知らないことばかり。鉄道とどう違うのかとか、メンテどうしてるのかとか、鉄オタでなくてもやっぱ興味はある。ましてや基地とか工場とか大好きなやつ。あわよくばいい感じの写真を撮りたい。

まさに車両基地

土曜日の一日限りで時間帯も10時から15時までと短く、なかなかタイミングが難しかったけど昼過ぎにはどうにか現着。やはり小さい子連れのお客さんが多い。敷地内にはバスや自衛隊車両などいわゆる「はたらくくるま」の展示スペースがあり、物販のテントがあり、その奥が巨大な倉庫状になっている検修設備エリア。

ウワーッ、大迫力! ここは何かというと「検修庫」という施設で、定期点検のために10tクレーンでレールから車体を下ろし、徹底的にバラして点検整備するための設備なのだそうだ。こんなに大がかりなことをやっているんだね。普段の駅のホームからみる目線だと実感できないけれど、こうして地面に下ろした状態で見上げると相当に車両が高い。車体の下に大人がすっぽり入る大きさだ。

とにかく鋼鉄の塊を間近で見てみたら思っていた以上にテンションが上がってしまい、この時点でかなり満足してしまいました。運転台に乗ることのできる撮影会のほか、使い古しの車両パーツの即売会もやっていて大変に物珍しさがある。

そのほかにもあれこれ撮った。今回レンズは18-55mmのキットレンズ一本のみで、先日紅葉を撮りに行ったときとはまた違って画像仕上の設定をいろいろ変えて撮影してみたりした。車庫内は暗めなんだけど、窓から差し込む西日がけっこう強くてそれはそれでいい効果になっていた。

検修庫の奥の出口から屋外に出ると、その先はトンネルで別のエリアに繋がっている。構内地図によればその先は検車庫(月検査など比較的程度の軽い法定検査を行うためのエリア)などがあって、この日はその途中まで一般公開エリアに含まれていた。

牽引車の連結・解除を含めた車両牽引の実演

あ! 『シン・ゴジラ』で矢口とカヨコが会話してたとこ!

映画に出てきたのはこのもっと奥だったと思うけど、残念ながらカラーコーンの先へは行けないようになっていた。ここは保管車両を留置しておくための留置線。この列柱の上がどうなっているのかというと…

都民住宅なのでした

このエリアを行き止まりとして、少し手前の広場になっているあたりに屋台やフードバンがいくつも出ていて、食事しながらひと休みできるようになっていた。そうこうしているうちにイベント終了の15時が迫り、この日最後の見せ物である路線検査車両の走行ショウが始まった。

めっちゃ手を振ってくれるお兄さん

こういった保線用の特殊車両は通常深夜にしか稼働しないため、日中見られる機会はまずないとのこと。いったい何が始まるんです? と思ったら車両の両脇に取り付けられた銀色の箱の部分がこう、

こうやって降りてきてですね

これが更にグイーンと中央寄りに閉じて

変形するんですよ。ワオオーッ!

そんなこんなで、まさか最後に巨大ロボの変形シーンまで見られるとは思わず、興奮してしまいました。

毎年やっているイベントなのかどうかもよく知らないけれど、この日はたまたまいいタイミングで見学に行くことができてよかった。社員のお兄さんお姉さんもとてもフレンドリーで感じがよく、何より子供たちが楽しそうにしているのが印象的でした。多摩地区で暮らす人々の生活に溶け込んですっかり見慣れた多摩モノレールの見かたがちょっと変わるね。


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