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なかなか咲かない(日記)

数日おきに、散歩がてら近所の桜の木を巡ってみているのですが、ここ数年に比べると今年はだいぶ遅いようで、なかなか咲かない。別に花見の予定があるでもないんだけど、毎年のことなのでなんだか心待ちにしている自分がいる。

急にパンを焼く

先日、初めて自宅で食パンを焼いてみました。料理を始めて1年半くらい、いつかはパンを焼いてみたいと思っていたところ、気分が乗ってきたので。

今どき、100均にお菓子の型でもなんでもあるからと思ってまず型を買いに行ったのですが、食パンの型となると意外にないんですね。キッチン用品が充実しているニトリとかホームセンターにもない。調べたら通販か、相当大きめのホームセンターにでも行かないと売っていないようで、結局、生地を発酵させている間に家族が買ってきてくれた。見切り発車もいいとこ。

以前ピザ生地を焼いたことがあるので、食パンも分量をきっちり計れば特に難しいところはなく、うまく行ったのですが、型に入れたあとの2次発酵が終わってから焼くまでの間に、ちょっと目を離していたらどんどん発酵が進んでしまい、めちゃ膨らんでしまった。

でもまあ、美味しく焼けました。市販のものに比べるとちょっとパサついていて、空洞が大きいことからもやはり発酵させすぎてしまったかなというのが反省点。基本の基本は分かったから、次はバター多めのブリオッシュやレーズン食パン、生クリームや豆乳を使ったレシピも試してみたい。

Netflix『三体』を観た

先日Netflixで配信が始まったばかりのドラマ版『三体』全8話を、あっという間に観終わってしまいました。原作は未読。原作のエッセンスをかなり大胆に再構築して、キャラクターから作り直したというのは後から知った。でも、なるほどこういう話なんだね。

序盤は思ったよりもSFサスペンスというかスリラー的な演出が続き、次々に不思議なことが起こる。歴史の狭間で人類に絶望した中国人女性の決断、科学者の怪死事件、謎のVRゲーム、画期的ナノワイヤー素材の発明というように、おもしろくなる「タネ」みたいなものはたくさん散りばめられるんだけど、これ、本当におもしろくなるのかな…?というのに対するすべての答えが、第5話なのでした。映像的にもシナリオ的にも衝撃が大きかった。

そのあとも、非常に瞑想的に死と向き合うエピソードの第7話が良かった。結局のところ、全8話で完結するようなスケールの話では全然なく、進行度としては三部作である原作小説の第二部の序盤くらいまでとのことなので、終わってないんですよ。終わってないんだけど、わたしはSF映画に対しては知的好奇心を満たしてくれる良質な「問い」を立ててくれることを期待しているので、このシリーズのなかで「答え」が示されなくても十分に満足しています。なんなら、答えを探してそのまま流れるように原作を読みたくなる。その意味でも、良くできたドラマ化なんじゃないかなと思います。

あと特筆すべきが音楽で、妙に耳に残るメインテーマだなと思ったら『パシフィック・リム』でおなじみのラミン・ジャヴァディさんの仕事なんですね。印象的な主題が対位法的に重なり合う壮大なメインテーマ。

Netflix JapanのYouTubeチャンネルにある各話解説が良かった。

原作を踏まえた『三体』シリーズの解説としては下記の記事がすごく分かりやすかったです。科学が壊された世界というテーマがまずもってSFとして魅力的なんですね。

曲を作っている

あと最近はAbleton Live 12でハイペースに曲を作っています。うちの環境では、12になってから明らかに起動が早くなったこともあって、朝でも夜でもちょっと手が空いた時間に小一時間ビートメイキングしたり作りかけのループを煮詰めたりしてまた寝かせて、みたいなサイクルができつつある。

作りかけの音源をSNSでどうシェアしようかと思っていたんだけど、ちょうどいいところにwavにスペアナをつけてmp4動画にしてくれるWindowsアプリを作ってくださった方がいて(該当のポスト)、これが大変良いです。

テクノの曲作りって、いわゆる五線譜に書いていくようなものと違って、「ろくろ」みたいなものだなと思う。シーケンスを延々とループさせながら、ああでもないこうでもないと足したり引いたり…。今みたいに調子のいいときは、どこかでアイデアが煮詰まっても、PCから離れてお風呂に入っていたり散歩しているときにグルーヴの間を埋めるようなフレーズが「降ってくる」ことが度々あって、そうした断片を逃すまいと、すかさずLiveを立ち上げて脳の残像をシンセでトレースする。

Live12にもだいぶ慣れてきました。上の曲で鳴っているシンセはベースもコードもパッドも全部Meldです。先に書いた通り、脳裏に浮かんだ音を最速で形にできることが自分にとってシンセの必須条件なので、その意味でたくさん触って手に馴染んできた感じはある。SNSでどなたかも書いていたけど、MeldはモジュラーシンセのMutable InstrumentsのPlaitsっぽいところがあり、Cardinal(VCV)でPlaitsクローンに親しんでいる自分としてもしっくりくる。AbletonのMeld紹介記事によると、確かに影響を受けているそう。

ループを作っただけではどうにもならないので、そろそろアレンジを詰めて行って形にしなければ。4月にはまたBandcampで新譜を出す予定です。

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