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ノットワーキングとリファーラル

ネットワーキングからノットワーキングへ


これまではネットワーキング(Networking)として網(ネット)のように繋がり合っている状態を作る、言い換えると知り合いを作る。そんなイベントやコミュニティが多く存在しました。

しかし、最近ではネットワーキングで知り合いが増えただけでは価値を見いだせないとして、この時代に新たなビジネスの在り方を考える人たちは、知り合いが増えるだけというネットワーキングから興味が遠のいている現状があります。

そんな中で求められているのがノットワーキング!
ノットワーキング(Knot Working) は、結び目や結ぶという意味で単なる知り合いを作ることから、さらに一歩踏み込んで、異なる業種(異業種)同士を結びつけて新たなビジネススキームを生み出したりマーケット開拓を図ることを言います。商談やビジョン、お互いの利益が相応して握手をするイメージです。

ノットワーキングの例
例えば、
オーガニック化粧品を開発した地方の製造者が首都圏で販路を開拓したいと考える。そこに、オーガニック化粧品だけを販売する店舗を首都圏に展開する人を紹介し取り扱い商品としてラインナップに加えてもらいます。
製造者は、単独店舗を出すのに比べて費用やリスクを抑え首都圏での販路を開拓できる。販売者は、コンセプトに合ったより良い商品のラインナップ充実を図ることができます。

他の例としては、
エナジードリンクのメーカーがスポンサーとしてサポートする選手の発掘を考えているときに、モータースポーツ関係に強い人から選手を紹介してもらったり、ウィンタースポーツやマリンスポーツなど種目ごとに関係の強い人から影響力のある選手を紹介してもらいサポートするといったケースもあります。選手やサポートを受けることでトレーニングの充実を図ったり、エナジードリンクメーカーは選手の知名度によって商品の知名度を上げたりできます。

より簡単なところでは起業する際に、必要となる税理士や社会保険労務士といった士業を紹介することで、より自社に合った人に顧問を依頼できるといったこともあるでしょう。

リファーラルが鍵!


こうしたノットワーキングには、リファーラルが不可欠です。リファーラルは、簡単に言ってしまえばAさんにBさんを紹介するという「紹介」です。このリファーラルで重要なのは、AさんとBさんに信頼のあるCさんの存在です。AさんはCさんの紹介だからBさんに会ってみようと思い、BさんはCさんの紹介だから前向きに話を聴こうと思う。異業種に広い信頼関係を持つCさんがいなければリファーラル(紹介)もないので、AさんとBさんが出会うこともなくお互いの利益になるようなノットワーキングもはじまりません。

ノットワーキングとリファーラル


私たちは、コロナ禍を経験して対面による出会いは減りましたが、一方でオンラインによって距離と時間を気にせず知り合える機会を得ました。
オンラインによる繋がりは非常に柔軟であるがゆえにゆるい繋がりとも言えます。そこで、信頼できる誰かの推薦などによって個別に時間を取ったり、難しい状況の中でも敢えて会う機会をつくるといった段階まで進むリファーラルとそこからなるノットワーキングが重要になっています。
リファーラルからの展開では、もちろん具体的なビジネスに即直結する場合もあれば、将来的な可能性を感じて緩く繋がることもあります。
いずれにしても、そこから次の段階に繋がる具体的なビジョンやイメージが描けるかがポイントになります。
先に述べた異業種に広く信頼関係の人の存在が鍵になりますが、この人は単に知り合いがいるとか、誰が何のスキルを有しているかを知っているだけでは不十分です。人と人を結びつけるためには、人同士の信頼関係が築けることや、単にスキルの有無を知っているだけでなく、その人の人なりを理解し、結びつける人同士の相性も予め考えられる必要があります。
この鍵となる人は、信頼関係を築いたり人の素養を見極める能力に長けていることから、Emotional Intelligence(通称EQ)が高い人だと言えるでしょう。
ノットワーキングとリファーラルによるこれからのビジネスにおいてはEQがビジネスパーソンにとって重要な能力になるでしょう。

 

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