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諦めない!立ち止まらない!

2010年ころ、EQとの出会いと苦悩のはじまり


10年少し前、私がEQを専門的に学び始めた頃「これからの時代にEQは欠かせない力になる」と確信めいたものを感じました。

しかし、職場に戻りEQを研修などの人材開発プログラムに取り入れることを提案すると人材開発部門であるにも関わらず周囲の人は、ほとんど関心がなく冷たい視線を感じたことを今でも鮮明に覚えています。

当時はロジカルシンキングなど論理的に思考する能力を身につけることが人材開発の中心だったこともあり、「感情の力」を熱く語る私は、周囲から何か怪しい宗教にのめり込んでしまったかのような扱いを受けていました。

直属の上司からも「感情なんかより、ロジカルシンキングを勉強して講師登壇してほしい」と言われる程でした(当時のトレンドからすれば最もなんですが)。

2015年ころ、再びEQに注目が集まる


それから数年の歳月が経ったころ、GoogleのSearch inside yourselfというマインドフルネスのプログラムが注目されるようになるとマインドフルネスによってEQが高まることが実証され、再びEQに注目が集まるようになりました。
この頃になると日本でもEQを専門的に学びたいと思う方も現れ、私のところにも個別に相談や問い合わせが入るようになりました。
また、子ども向けのEQ教育とも言えるSEL(Social Emotional Learning)にも僅かに関心を寄せる人が日本で現れはじめました。

2019年のコロナ・パンデミックを経験して


私たちは、コロナ禍によるロックダウンや、人との接触制限を経験したことで、他者との関係の大切さや、自分の感情マネジメントの大切さに気づきを得ることができました。
国連、ユネスコ、ユニセフ、WHOがEQの大切さを世界中に発信しました。

学校に通えない状態が増えたことで、子ども向けのEQ教育であるSEL(Social Emotional Learning)にも注目が集まるようになり、先進的な活動をしている先生も「自分達がやっていることはSELだ」と気づいたり、現在の日本の教育に疑問を感じていた先生が興味関心を持つようになっています。

現在の活動と未来に向けて


日本は、心理学や脳科学を背景に持つ理論のビジネスや教育への実践適用が欧米に比べて10年以上遅れていると言われていることをEQを学び始めてから肌で感じ、今日に至っています。

EQを学びはじめたころの苦悩以来の学びから「私のやっていることは10年先を行っている」と思うことにして「10年も未来から来た人の言うことは理解できなくて当たり前」と思いながら、それでも地道にやり続けることの大きな意義を感じて今を過ごしています。

現在、私は山形県鶴岡市の温海地区の3つ保育園、2つの小学校、1つの中学校で自治体と協力してSELを中心に、SDGsや多重知能理論を取り入れた教育「生きる力を育む教育プロジェクト」を推進しています。先行している3つの保育園ではコロナ禍の影響で予定より少し時間がかかりましたが、3年を経て保育士先生の理解も深まりSDGs × SELの教育が保育園主体で行われるようになり、保育園、保護者、地域産業(林業、農業、漁業など)が一体になって保育士先生も園児も心豊かに学び、成長の時間を過ごしています。
今年からは、小学校・中学校の推進に力を入れています。保育園に通う園児の保護者からは1日も早く小学校・中学校でも取り入れて欲しいという声を多く寄せて頂いており期待に早く応えたいという想いがあります。

一方で、実践するのは学校の先生たちですので、先生が理解をして実践できるように焦らず、立ち止まらず、諦めず、一歩一歩あゆみを進めて行きます。

私立の学校やインタースクールでは、SELも多くの先生が理解していますが、公立の学校では前例がなく茨の道ではありますが、私の目指すゴールは、「誰もがSELの教育を受けられる日本の教育にする」ことです。まだまだ険しい道のりですが、諦めずに進んでいきます。

この記事を読んで、少しでも共感を持って頂けましたら、ぜひ引き続き接点を持って頂き、大人向け、子ども向け問わず、EQやSELを広める活動をともに歩んで頂けたらと思っています。

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株式会社THdesign 代表取締役
一般社団法人 日本SEL推進協会 理事
一般社団法人 感情活用研究会 理事
米国NPO シックスセカンズ 日本オフィス フェロー
三森 朋宏


全くの余談ですが、先のロジカルシンキングに関しては今となっては笑い話ですが、もともと超理系で学生時代に仮説検証やレポート執筆など論理的思考が鍛えられていたこともあり「愛などと非論理的なことを語ったり考えたりするのは時間のムダ」「ロジカルシンキングを研修を受けなと理解できない大人(ビジネスパーソン)の気持ちがわからない」と内心思っていたので、当時は講師登壇をお断りしていました。
当時の私にとっての課題でもあり、関心事でもあったのは、「人の気持ちを理解すること」であり、自分の感情を上手に調整したり、他者に優しくするにはどうすれば良いかということでした。

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