私の炎上対策:ネガティブ情報をどう消すのか

どうも、相変わらず人間を炎上させて「しょぼい起業で生きていく」を売っておりますえらいてんちょうこと矢内(Yauchi)です。本読むとやさしい文章すぎて普段の乖離がお楽しみいただけます。

さて、様々な人間を燃やして生計を立てている私ですが、いかにして再起不能な炎上を避けるのかという戦略についてお話します。

私の経営するイベントバーエデングループでは、創業当初、イスラム国に北大生を送ろうとした人類が主たる顧客でして、イベントバーエデンとグーグルで検索すると「イベントバーエデン イスラム国」という最悪のサジェストが起こるという状態になっておりました。謎のインターネットに強い会社から「私たちはネガティブ情報の削除につよい、30万払え」と電話がきたことも多々あります。あるいは公安警察っぽい方が店の前でこそこそメモをとっていたり、「たまたま通りかかりました」という一見のお客さんがイスラム法学者と北朝鮮に日常的に出入りしている学生の議論を大変興味深そうに聞いていたり、もはや通常のお客さんよりスパイ活動をメインにされている方が落とすお金で成り立っているくらいの時期がありました。


通常の店なら、あやしい人間を出禁にして、わが店とイスラム国や北朝鮮はなんら関係ないと宣言して、グーグルに検索サジェストの変更依頼を出すのでしょうか。私はこれではつまらないと思ったのです。つまらないし、情報は隠そうとすればするほど拡散されるものです。


私はそれからどうしたかというと、さらにあやしい人間をたくさん呼んで、「そういう怪しいひとをいっぱい呼ぶ店なんだ」という印象をつけようと奮闘しました。具体的には、某カルト教団の残党を呼んだり、創価学会の幹部を呼んだり、現役の牧師さんを呼んだり、右翼を呼んだり、左翼を呼んだり、マック赤坂を呼んだり、外山恒一を呼んだり、とにかく意味不明にしたわけです。すると、どうでしょうか。サジェストからイスラム国は抜け、「イベントバーエデン 要町」だけが残りました。公安警察らしき人々も、どこの担当だかわからなくなったのか、全員まとめて消滅しました。これが縦割り行政なんだな、と感じました。


これを一般にあてはめるとどうなるでしょうか。ネガティブな情報は、隠しきれない。あえて自分から宣伝することはないが、これだけ発信が容易な現代においては、隠そうとする動き自体が炎上の対象になる。だとすれば、発信の容易さを逆手にとって、一見すれば追えないくらいにたくさんの情報を発信して、一つ一つの情報を薄めてしまう。ヒカルやラファエルの動画もそうです。騒動が起きたら、軽くお詫びして、もう二度と触れずに淡々と動画をあげる。情報発信の速度に勝るものなしです。発信が止まれば推定有罪が働くのがネット炎上のリテラシーです。とにかく動き続けて、ひとつのネガティブ情報の価値を相対的に下げる、これが現代ネットの攻めのコンプライアンスなのです。

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