競わない

ソーシャルゲームではキャラクターや装備にレア度という概念がある。
希少の意味でのレアだ。
レア度が高いものはイコール有用なものが多い。

では自分を振り返った時に、自分のレア度はいくらだろうか。
例えば、何かの分野で世界一であるとする。
スポーツであったり、能力であったり、仕事であったり。
無論、その人のレア度は最高ランクとなる。
世界一はその人一人だけしかいないのだから。

レアなものは価値が高い。
それは骨董品や何かのコレクションでは当たり前の事だが、人においても市場価値という意味で、同じく高価値となる。

スポーツでも知識でも能力でも、世界一になれたなら、なんらかの手段で稼ぐことは出来るだろう。

世界一にならなくてもレア度は上げることが出来る。
それはスキルの組み合わせだ。

例えば洋菓子のパティシエ。
その業界の人は多い。
そこで世界一になろうとしても並大抵ではなれない。
だが、同じくらい絵が得意だったらどうだろうか。
美しい絵を食材を用いてケーキに描く事が出来る。
技術が確かなら、どの店でも引っ張りだこになるのではないか。

それがお互いに生かせる3つの技術や能力だったらさらにハードルが下がる。
その全てが程々のスキルだったとしても、たまたまその全てを求めている場所があればとんでもない値がついたりもする。

どんな分野でも、世界一になろうとすると競走が発生する。
優劣を付けなければ世界一という判断さえつけない。
しかし、スキルの組み合わせの方はどうだろうか。


スキルの組み合わせの場合は、それが珍しい組み合わせであればあるほど、そのスキルを持つ人がいるかいないか、またはそれがどんなメリットを生み出すかで判断される。
つまり、競走が発生しない

ありがちな表現だが、no1ではなくonly1になりさえすれば競走をしなくていいのだ。
ただ黙々と自らのスキルを磨いていけばいい。

競走が苦手だったり、競走に疲れた人は、組み合わせスキルという生き方は如何だろうか。

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