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非表現者はやがて表現者に

3月、flier book labo講座「『つくる』と『つくらない』のあわい——非表現者のための表現手引き」の全4回受講を終えた。講師はTakramの渡邉康太郎さん。今回は第三期の講座であり、わたしも含めて何名かの参加者は第二期からの連続受講。

第二期「一人ひとりの創造性を取り戻す『コンテクストデザイン』」は、全4回を通してZoomを繋いでのオンライン講座だった。画面越しなのにこれだけの温度を感じられる講座ってありえるんだ! Flierってすごすぎ! と感動したことが、今もまるで希望の光のように、わたしの内部に灯り続けている。
第三期ではDAY1とDAY4がリアル会場とオンラインのハイブリッド開催だったおかげで、参加者間のぎこちなさは一気に取り払われたし、お互いや康太郎さんへの親愛が、より、より、さらに、ものすごく、強いものになったと思う。
講座に合わせて遠方から東京にやってくる人もいた。それが難しい人ももちろんいた。リアル会場に来られない人が決して置き去りにならないように声掛けがあったり、Zoomのコメント欄でコミュニケーションを取り合ったりと、「ハイブリッド」をなんとか成功させようという思いが共有されていたのはすばらしかった。

何よりも自分の講座への参加姿勢がちがった。第二期では勉強会への参加もあまりせず、自分の内へ内へと沈潜していく感覚のほうが強かった。

第二期の受講を終えてすぐの10月2日、青山ブックセンターで康太郎さんとドミニク・チェンさんが登壇するイベントがあった。これに行ける人、行きませんかとlabo内でcampメンバーに呼び掛けたところ、たくさんの人が集った。前日にも飲み会が開かれた。これまで画面越しにしか会ったことのない人たちが目の前にいる。感激。
これで終わりたくないと強く思った。

そして第三期の「あわい」camp。迷いがなくはなかったが、連続受講を決心。事前勉強会も毎回参加し、スピンオフ企画にも乗っかるようにした。

3月上旬にはDAY4に向けてアトリエDAYと題された集いもあった。「非創作者のための表現手引き」を紐解き、「つくる」ことをみんなが楽しんでいる状態が次々に生まれている。仲間がつくったものに感動する。わたしがつくったものに誰かがリアクションをくれる。好きだと言ってもらえる。温度、というより熱。熱気。肌で感じる瞬間が回を重ねるごとに着々と増えていった。

camp終了後、わたしは卒業制作としての「図録」制作プロジェクトに加わった。なぜ「図録」? DAY3、4は「ひとりだけの展覧会」と題し、テーマを決めて既存の作品等をキュレーションすること、そこに独自の作品をプラスワンする、というのが課題だったから。
編集長・桃さんを筆頭に、作品を分類する人、フォーマットをつくる人、文を書く人、キャッチコピーを書く人、写真を撮る人、絵を書く人、それを編集する人、整える人、進行管理する人、体様を検討する人、印刷物にする人、みんなの元へ届ける人、などなど役割を分担しながらの共同制作。しかもこれは仕事ではない。ただただ、みんなで協力してつくるということ。見ていてほしい人がいるということ。
みんな妥協していない。わたしも「こんなもんでいいかな」という手抜きはしなかったと自負している。でも、だからこそ、ぶつかってしまった。自分の至らなさを痛感してすごく恥ずかしかったけど、自分のなかに確かにあるエゴや未熟さに向き合い、相手とその表現を尊重するとはどういうことかを学んだ。

そんなこんなもありながら、先日行われたアトリエDAY2では、無事にみんなの手元に図録が行き渡ったのだ。
この回でわたしたちは「あわ研」(あわい研究会、でいいのかな??)として有志の活動をキックオフ。康太郎さんやお互いから学んだことを終わりにするのではなく、これからも表現を続けていこう、ゆるく繋がっていこう、新しい仲間にも入ってもらってさ、ということで引き続きやっていくことになった。ますます楽しみ!

あわ研メンバーのcamp振り返りnoteをシェアさせていただきます。


DAY1・2の課題記録note。

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