無垢な子を自分の手で汚してしまうことが怖かった
自分の娘、というかけがえのない人を育てることになって、私が常日頃から感じている壁というか喉元に刺さった小骨というか、そういうもののひとつにジェンダーバイアスがある。
母である私自身は、幼少期から今にいたるまで、シスジェンダー(体と心の性が一致している人)であると自認してきた。
一時的にピンクを嫌いになったりスカートを拒否したりしたことはあったが、それはどちらかというと自分を女として見てくる他人の目に気持ち悪さを感じ、「女の子らしいとされる」ものから遠ざかりたいという心理によ