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#23 恋をするとオトナではいられない

誰かを好きになること
恋に落ちること

それはとても生き生きとした感覚になり、相手のことを考えるだけで思わず笑顔になったり、一緒にいるだけで暖かく守られているような感覚になったり、なにか美味しいものを食べたり、美しいものを見ると、その人と一緒にまた体験したいなぁと思ったりする。

普段の体験、感情がそれまでよりもビビッドに、強く深く感じられる。それが恋するということなのかなと思う。

そしてその強く感じる感情は、常にポジティブなものとも限らない。他の人に言われても傷つかないようなちょっとした言葉を、その人から言われると深く傷ついたり。相手のちょっとした言動に何かがトリガーされて不安になったり。

特に恋愛関係、夫婦関係においては身近な人との未完了の感情体験が再現されることが多いような気がする。

そしてついついその不安や痛みを隠そうと、それを感じていないフリをしてカッコつけたり、そこを見ないように「オトナ」のフリをしたりしがちである。


クリスマスシーズンのイルミネーション@軽井沢

たとえば、デートの約束をしていて、急に仕事でいけなくなったと言われたとしよう。

これが友人とのご飯の約束だったら、単に、そうか、忙しいよね、と相手の状況を理解して特に気にせずリスケできる。

好きな相手の場合は、理解はできても、それでも悲しい気持ちやがっかりする気持ちは止められないし、もしかすると相手は自分を大事に思っていないのではないかという不安が出てきたりする。

でもこれは相手のせいではなく、自分の中にある癒やされていない傷や、以前愛する人との間にあった体験から呼び起こされる反応であることが多い。

私の場合は、特に仕事で忙しくて会えなくなったと言われると、親との関係で抑えてきた感情が呼び起こされる。

それは両親ともに「仕事の忙しさ」を理由に、寂しいとき、求めるときに側にいなかったこと、そして自分自身を「彼らは忙しいんだから、仕方ない。私のことで心配かけちゃいけない」と無理に納得させ、自分自身の感情を大事にしてこなかったときの傷がうずくからなのだと思う。

感情は感じたときにちゃんと表現をすることで、昇華される。寂しいと感じたときに寂しいと言い、悲しいときに悲しいと伝える。自分の感情が相手にとって負担になるのではないかと考えるのは、ある種エゴであり、こちらが感情を表現することで、相手の中に何かが起こるとすれば、それは相手が向き合う課題で、こちらが引き受けるものではないのだ。

だから、上述のようなことがあり、がっかりしたのだとすれば、平気なフリはせず、でも相手を責めるのでもなく、自分の感情をちゃんと伝える必要がある。

「そうかー、大変だよね。
 会えないの寂しいし、楽しみにしてたからすごく残念!」とか。
その上で次に会う日を相談する。

言いがちなのが、
「そうだよね、分かる分かる!全然だいじょうぶだよー」と
平気なフリをする返事。

これでは相手にこちらの気持ちは伝わらない。

感情が見えない相手は、深い部分でつながることが難しい。相手が何を考えているのかわからない、どう感じているかわからない、にこにこしているし、いいよいいよと言ってくれるけれど、ほんとうに喜んでいるのか不安。

そんな感覚を相手に持ったことはないだろうか?

そういう相手と、深い部分で理解し合ったり、繋がった感覚を持てるだろうか?

逆もしかりで、本当は嬉しくないのにニコニコしたり、本当は悲しいのに平気なフリをしていると、相手から見えない存在になってしまう。それでは本物の人間関係を築くのは難しい。

恋愛は子供のころの感情を呼び起こしやすい。それは愛する行為がハートを開き、感じやすい状態になるからというのが一つ。

そして、子供のころ無条件に愛する相手である(はずの)親との関係性が再現されやすいからというのがもう一つの理由なのではないかと思う。

恋愛をするとき、オトナになろうとしてはダメだ。
相手との間に摩擦なく、スマートに物事を運ぼうとすると、感情にふたをすることになる。相手を喜ばせようと努力するのではなく、まず自分がどう感じ、どうしたいのか、にフォーカスをするのが大切である。
(実はこれ、性行為でも同じらしいのだけれど、それはまた別の機会に書こうと思う)

子供のように無邪気に感じ、表現すること。
これは、子供のときに出来なかった人も多いかもしれない。
私もそうであった。
子供でいられなかった子供。

それでも年齢的にオトナになったからこそ、自分の感情をしっかり感じ、表現すること。恋愛を通して子供をやり直し、そしてちゃんと成熟した大人のとして、全てを受容し自分の器を広げていくことが出来るのではないだろうか。

恋愛は私にたくさんの気づきをくれる。
相手を通して自分の影や自分の傷を知り、また知らずに持っていた自分に対する思い込みを知る事ができる。

そしてかっこ悪いとか、失望したくないとか、いい大人がとか、そんな余計な考えを取っ払って、生き生きとした自分を知り、見たことのない自分と出会うことが出来る素晴らしい体験だと感じている。

実るとか実らないとか、相手がどう思うかとか、
そんな打算なく、恋をすることが出来れば、ほんとうに自分がどんな相手と一緒に歩んでいきたいのかもクリアになり、ほんとうの自分を見て恋に落ちる相手と必ず出会えるはずだ。

ちなみに。。。

こちらの記事で、

「相手が好きになってくれるのに、自分も好きになると
相手が自分に興味を失ってしまう」

と言ったのは多分私(笑)

相手を意識せず、普段どおり自然にしているといいのだけれど、相手を好きになるとついつい、相手を喜ばせようと頑張ってしまう。

いわゆる尽くし型。

普段の私は自由で、やりたいことをマイペースでやるタイプで、多分相手もそこを好きになったのに、付き合いだすとそれが変わってしまうのだと思う。

相手からすると尽くす相手が欲しいわけではなく、好きなことをして生き生きしている私を好きになったのに、なんか変わっちゃった?となるのだろう。

どんな関係性においても、しっかり自分を生きること。
相手や周りに合わせて自分を変えようとしないこと。

ついつい自然に合わせてしまう人は意識して、自分とつながり続けることが大事!!!

12/10/2022 ジャーナル


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