写真家である従兄弟の個展を月のはなれに訪ねる

従兄弟ではあるけれど
知らなかった彼の闇と葛藤
そして昇華してきた道のりの一端を垣間見る

そして35年ぶりの思いがけない再会

その優しいエッセンス明るさは変わらずに
しかし彼自身の超えてきたであろう葛藤
山谷、そこを通ることで生まれた深みを感じる

思うに任せないこと
苛立ち
伝わらないもどかしさとやるせなさ
そして怒り

受容
昇華
そして自分の核へと戻っていく

何が大切なのか
何に喜びを感じるのか
何を表現したいのか

螺旋のように巡りめぐる生命の旅路

さまざまなphaseを通り私たちは今に至る

違う道をそれぞれに歩みつつ
この場所この時間に再会する

その奇跡に驚きつつ
あぁそういうことなのかと
改めて宇宙のそして生命の計らいを識る

不思議な再会の夜
月光の下に
始まりの太陽と明るい満月
そしてその間に横たわる地球

この地球を感じたくて旅をする
繋がりを感じるために地球と触れ合う
そしていつか宙から地球を見下ろすとき
全ては一つと識るのだろう

11/18/2022 ジャーナル