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麦藁手仕事SeedingSchool 2024秋開校

いつも麦藁手仕事教室へご参加くださり、ありがとうございます。
2024年もどうぞ宜しくお願いいたします(^^)

さて、昨年から少しづつご案内している麦藁手仕事講師養成講座ですが、今年の秋にスタートしたいと思って色々と準備を進めております。

Forest Chimneyの活動は丸5年、noteでのオンライン教室は丸3年が過ぎました。遠くにいる方へも麦藁手仕事の楽しみを伝えたいとオンラインでの活動を始め、これまでに沢山の方に受講していただくことが出来て大変うれしく思っています。


©forestchimney

その過程の中で麦藁手仕事を取り巻く環境も変化してきました。コロナ禍を経てオンラインでの繋がりは加速し、海外ですら距離も感じない瞬間が多くなりました。

また、諸先輩方の活躍により、麦藁手仕事は今でも発展を続けています。
ヒンメリは変わらずに人気を集めていますが、その魅力を私たちの生活に活かすこと、単なるインテリアではなく私たちにとってどういう存在なのかということを考えることが求められていると思います。なぜなら、それが分からないと、他の代替品に簡単に置き換わってしまうから。

また、ストロースターについてもなぜクリスマスに星を作るのか(前の記事)でも書いた通り、その意味を考えることがとても重要です。麦藁というか弱い素材で、具体的な用途のない「装飾」であるこれらの麦藁手仕事の存在意義とは、私たちに「何かを語り掛けてくる」ことだと思うからです。


©forestchimney ストロースターの物語

作品を作る楽しさや美しさを愛でることももちろん大切な要素ですが、麦藁手仕事における最も大切な要素は、手仕事で出来上がったものが私たちに語り掛けてくれる「世界の真実」ではないでしょうか。

例えば、夜空に輝く星を作るという仕事。ストロースター作りはそれをしているわけなんですが、これは私たちにとってとても大きな意味を持ち得ることです。

ホロコーストを生き延びたヴィクトール・フランクルによる『夜と霧』では、過酷な環境で最後まで生き延びることができたのは”未来に希望を持ち続けられる人”だったそうです。そのように、冬至という一年で最も暗いときに、希望の星を心に保ち続けること、これがストロースターが私たちに語り掛けていることの一つです。

伝統的な麦藁手仕事にはそのような古今東西に通じる知恵が隠されており、それを読み解いていくことで私たちの生活に豊かさを添えてくれます。ここを伝えるか、それとも作ることだけで終始するかは、他のハンドメイドと分ける大きな違いになるでしょう。


©forestchimney


麦藁手仕事講師養成講座は、このような麦藁手仕事のメッセージを読み解き、社会に活かすことも大切にしたいと考えています。単に作ること、愛でることだけではなく、麦という植物を育て、その成長を体験し、実りまで共に季節を過ごします。また、未来の社会と自分にとって麦藁手仕事を繋いでいく意味も考えます。

このように、麦藁手仕事の種を一緒に蒔いてくださる方と一緒に、その精神性を含めて少しづつ広めていけたらいいなと思っています。そのために、名称は「麦藁手仕事Seeding School」としています。シーディングとは種を蒔くという意味です。卒業後は、それぞれが教室を持ったり、販売などで麦藁手仕事の神髄を伝えていっていただけたらという想いで名づけました。

在来種のように静かに他と共存する種でありたいと願っています。お一人お一人と繋がれるよう、少人数でのオンライン開催です。

©forestchimney

詳細をお知らせできるようになりましたら追ってお知らせしますが、進捗や申し込みの開始は専用メーリングリストに登録していただいた方へ優先してお知らせしています。(通常のメルマガとは異なります)
情報をご希望の方は、forestchimney@gmail.comへご連絡ください。
(お返事のメールを差し上げます。メールが届かない方は、迷惑メールをご確認ください。)

尚、これまで通り引き続き当オンライン教室で学んでいただくことができます。また、Seeding Schoolへお申し込み後も技術的な面ではこれまでに公開したレッスンを使用することがあります。技術面は予習可能ですので、ぜひ今後の数カ月も各コースをご受講くださいね。

それでは、今年も皆様の豊かな生活に微力ながら寄与できますように。
宜しくお願いいたします(^^)

白鳥のフォルムはなんて美しいんでしょう


あたたかいお気持ち、とても嬉しいです。活動の原動力(珈琲や自分のメンテナンス)にさせていただきます! ※麦藁の普及については、一旦「BASE」にて各種麦藁を取り揃えましたので、活動終了としました。今後はSeedingSchoolの各教室にて育て、普及することを目指します。