見出し画像

46歳 黒柳徹子さんにほっぺたを叩かれる①

私は現在46歳です。この”note”にいろいろと書き綴ることで、自分の今までのことを振り返ったり、自分と向き合ったりしています。

先日、偶然つけたTVで『プロフェッショナル 仕事の流儀』が放送されていました。取り上げられていたのは黒柳徹子さん。彼女の生きざまや、その言葉には、時々ハッとさせられます。せっかくなので、黒柳徹子さんについて印象に残ったことを書き留めておこうと思います。

最近になって私は、黒柳徹子さんに殊更、興味を惹かれるようになりました。もちろんそれ以前にも、子ども時代『窓ぎわのトットちゃん』にどれだけ励まされたかわかりません。

1年ほど、いやもっと前でしょうか、『A-Studio』という鶴瓶さんが司会を務める番組に黒柳徹子さんが出演されました。そのとき彼女はこう言ったのです。「100歳になったら政治記者になろうかと思っている」と。「そのころまでにもう少し勉強して…」とも。

私はこの言葉を聞いて、ほっぺたをパチンと叩かれたぐらいに衝撃を受けました。

幾つになってもエンターテイメント業界の第一線で、現役で活躍しておられる…それだけでもすごいと思っていたのに、彼女はそれに止まらず、100歳を超えた自分のキャリアに対するビジョンをもっておられたのです。この言葉を聞いて私は、自分の中にエネルギーが湧き上がるような気がしました。

と同時に、私はなんと早々に、自分の人生を見切ってしまっていたのだろうと思ったのです。歳をとっていく自分を憂いたり、キャリアの上でも先の見えない行き詰まりを感じたり…。もちろん、私なりにもがいたり、前に進もうとしたりしてはいます。けれども、やはりどこか、自分の人生に意気消沈してしまっていたように思えるのです。

人生の長さで言えば、現在の私は黒柳徹子さんの半分ほど。仕事のキャリアだけで考えれば、3分の1ほどもあるかどうか…。まして、その人生の濃さを考えると、戦争を潜り抜け、戦後の混乱の中からテレビという新しいメディアを作ってきた彼女の人生とは比べものになりません。黒柳徹子さんの言葉を聞いて、「先の不安なんて考えている場合ではない。まだまだいくらでも、時間も体力も私にはある。」そう思ったのです。

いわゆる“老後”と言われる時間を、私の年代ではまだ、想像することしかできません。しかし、いったい“老後”なんて、誰が何の基準で決めたのでしょうか。そして、その基準にすっかり踊らされて「あと何年…」と焦ったり安堵したりしながら生きている自分に、私はすっかり疑問を感じてしまったのでした。

黒柳徹子さんをはじめ、人生の諸先輩方には、きっと今の私には見えない景色が見えておられるはずです。もちろん、人生の軸をどこに置くかは人それぞれ。キャリアを重ねていこうとする生き方もあれば、穏やかな時間を大切に過ごしていくという生き方もあるでしょう。いずれにしても、黒柳徹子さんと同じ高さの山から、人生という景色を見下ろすまでには、私にはまだまだ登らなければならない山がたくさんあります。

少し長くなってきたので『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見て感じたことは、また次に書くことにします。

さて、私はまず50代でどんなことをしようかな…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?