上司だって自分のことを一番気にかける(Emily in Parisより) 

エミリーパリへ行く("Emily in Paris")のシーズン3エピソード1で、こんなセリフがあった

"Sylvie only cares about one thing, Sylvie."

直訳すると「シルヴィーは、1つのことにしか興味がない。シルヴィーだ」とでもなるだろうか。
元々自分が所属していたアメリカの会社に戻るか、当初は関連会社のような形だったが諍いにより解散し
新会社を立ち上げようとしているボスと同僚の元で働くか、どちらにもノーが言えず、両方に嘘の顔をして働いていた。
あるきっかけで、ボスのこともよく知っている人にこの状況を知られた時、出てきたのがこの言葉だった。

「アメリカ人」と記号的に対比される「フランス人」であるボスを表現するセリフとして印象的だが、
しかしこれは、シルヴィーに限ったことではなく、ありふれた話だと気づいた。

仕事の中でやりづらいことがある、解決したいことがある
それを上司に相談する。上司は優しく聞いてくれるし、関係する人に繋ぐなど解決までのサポートをしてくれることもある
だけど、それは自分がマネジメントする組織の生産性を上げて成果を出すためである

だから、解決をしなくても生産性に差し障らないとか
解決をはかろうとしてもすぐには効果が出ない(かつ放置しても傷が広がらない)となれば
わざわざ手を打ちにはいかないこともある

上司は部下の家族でも親友でもない
単純に成果を出すために集まった組織の中で役割が割り当てられているだけ、なので当たり前の行動だ

そんな時、このセリフを思い出したい
"Sylvie only cares about one thing, Sylvie."

そして自分の精神衛生を保つため、自分に対しても心の中で言ってあげたい
"I only care about one thing, me."

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?