22.主宰監督のいじめ①

T兄弟は人に対する自分の好みがとてもはっきりしていて、
正規開拓者などのエホバの証人の活動を熱心に行なって会衆の成員を増やすための労力となる人、
『正規開拓者』としての称号がない伝道者でも自分を主宰監督、会衆のトップとしてこびへつらう人はお気に入りでしたが、

一方で不活発者や、伝道者や開拓者の中でも自分に否定的なことを思ったり言う人に対しては、
『〇〇兄弟は、○○姉妹はダメだ。』と実際に言い放って自分のご機嫌次第で無視をするどころか、陰湿ないじめを行なう卑劣な人間でした。

私はT兄弟を心の中で『独裁者ヒトラー』と呼んでいました。

ERIE家の3人はT兄弟にとっては後者でした。

何の話だったか記憶にはないのですが、奉仕中にささいな会話の中で母がT兄弟に対して『でもそれってちがうんじゃないですか?』と言ったことがありました。

そこからT兄弟は私たち親子に『ダメレッテル』を貼ったのです。
さらに私が約1年間不活発だったことも原因しているかもしれません。

T兄弟姉妹を筆頭として私たち家族に対するいじめに近い嫌がらせが始まります。

T兄弟は自分が王国会館の演壇で『ものみの塔』や『奉仕会』などの司会をする時、
その時の気分でターゲットを決めて、その人が注解しようと何度も頑張って手を挙げても一切充てないということを毎回のようにします。

私も妹も何度ターゲットにされたか分かりません。

集会の予習の時間を家族で割いて、
これは書籍の文章からの丸読みじゃなくて聖書の言葉から引用してうまく注解できそうだから充て
て欲しいなと回答に少し自信のあった時は特に、

自尊心をえぐられたような気分になって、何度集会の終わり頃に唇をかみしめてうつむいて、最後の讃美歌を歌う声が震えたでしょう。

何度集会後に『ERIEちゃん、何回も手を挙げていたのを後ろから見ていたよ、がんばったね。』
と一部の心の優しい兄弟姉妹がこっそり声をかけてくれたでしょう。

みんなT兄弟のやり方に疑問は持っていたと思います。

でも少しでも歯向かえば今度は自分がターゲットにされてしまう。

終わりの見えないいじめを受けても誰も助けてくれなくて会衆で自分の居心地が悪くなってはいけない。

この会衆が、組織が嫌だからと思ってもいざ離れて外の世界で自分の居場所を作る方法をみんな知らないか、知っていても怖いのです。

結果T夫妻にごまをすり夫妻の後を金魚の糞みたいについていく姉妹たちのグループができあがり、
一時期そのグループで T兄弟司会の下ひとつ群れを編成した時もありました。

群れの編成は約半年おき、編成権は長老にあり、T兄弟は私たち親子にちょっかいをかけたくなると自分が司会をする群れの中に私たちを入れます。

そして群れ単位で一緒に奉仕をしても実際に話の輪の中から外されます。

母はいつも『針の筵に立たされている気分。』と言っていました。

母からその言葉を聞くたびに、ある疑問が私の中でどんどん膨らみます。

なんであの人が主宰監督なんてやっているんだろう?

あの人が演壇でレビ記19:18の『隣人を自分自身のように大切にしなさい。』や『黄金律』と呼ばれるマタイ7:12の『人からしてほしいと思うことは全て人にもしなければなりません。』などの聖句をどんな気持ちで聖書から開いて偉そうにご高説垂れているのだろうか?

長老や監督ってエホバから任命されるんだよね?

エホバはあの人がこんなに意地悪な人間と知って任命したってこと?

エホバはこんな会衆の酷い状態を黙認しているの?

こんな酷い状態が放置されたままでなんの助けもないなんて、そもそもエホバって存在しているの?

私の『黙想』はしばらく答えが出ず続きます。

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