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人生かけて自由研究している二重まぶたについて語らせて

気が付いたら最後の投稿から1年が経っていました。
noteを初めて4年が経ったそうです。
その間、知らない間に甥っ子が2人に増えていました。


人生で暫定一番頑張ったことは何ですか?と聞かれたら皆さんは何て答えますか?
「高校最後の野球の大会」「小学校から続けている陸上」「あのときの仕事のプロジェクト」‥などなど様々あると思います。

私は「自力で目を二重にすること」に尽きます。
このnoteを読んでくれている人の中には、社会人なり立てのときにお世話になった人、高校生のときの恩師、塾の先生、様々いらっしゃるのは自覚したうえでの回答です。期待を裏切っていたらごめんなさい。
それくらい全身全霊で二重になる努力を続けてきました。


中学生のとき、Ranzukiというギャル雑誌にドはまりしました。
本当はPopteenを読みたかったのですが、姉が購読しているのにわざわざ買うのももったいないよねということでRanzukiを購読し始めました。ご存知の方もいるでしょうか、ココルルのパンツ、通称ケツルルの時代です。時が経つのは早いですね。最近少し復活している話を聞きました。森ガールもそろそろ森から帰ってくるのでしょうか。

表紙のにぎやかさが時代を感じさせますね

当時のギャルというのは、今の「二重整形黄金期」の前身だと思っています。アイプチ、メザイク、アイテープという三種の神器に加え、絆創膏や医療テープを使って目を拡張するのもブームでした。当時は整形に対する敷居は今より高く、嫌悪感というか、懐疑的な人も多かったと思います。若者、特にアイメイクが命のギャルの間では、いかに「身の回りにあるものでお金をかけず」目を二重にするかの研究が盛んだったわけですね。

実際私も毎日二重生成に励んでいました。もともと奥二重でしたが、いわゆる綺麗な平行二重に憧れて、日々二重生成の研究に勤しみます。中1から中3の3年間に渡る研究の末、透明の絆創膏が一番目に合っていてバレにくいという成果を挙げていました。高校に入っても二重研究は深度を深め、1年間留学をしていたときは、透明の絆創膏を5箱くらい持参して出国したことを覚えています。ちなみにメザイクを使って瞼をハサミで切ったことがあります。しぬかと思いました。

あぁ、生まれつき二重だったらよかったのになぁ、と思いにふける中1の夏の図

10年以上にわたる努力の甲斐あって、二重幅は広がり、納得のいく二重が手に入ったかと言われればまだまだ研究の余地ありですが、今でこそ絆創膏による目の拡張は不要なものとなりました。

二重研究を始めたきっかけは間違いなくギャルへの憧れですが、Ranzukiを卒業してZipperを購読していたときも、赤文字系が好きだったときも、雨の日も風の日も、いかなるときも私と二重研究は隣り合わせの関係でした。どうしてそこまで時間をかけて二重を手に入れたかったのか。


だって、絶対に二重の方が可愛いって思わされていたから!!!!

正直これに尽きる。可愛いの定義が絶対に二重なんよ。


この前、仲良しのAくんとマッチングアプリに入れる条件について話していました。

「年齢でしょ、まず」
「うんうん」
「で、居住地とか、身長とか」
「うん」
「あとはー‥まぁ顔も大事だけど、二重かどうかかな」
「う、ウゥン!?」

なるほど、この令和の時代で「見た目よりinner beautyが大事」みたいに謳われる広告やインフルエンサーの投稿は数多く見てきたけど、やっぱり、やっぱり所詮顔なのか。しかも二重じゃないとマッチングの土俵にも立てない厳しい世界。ガラケーを首からかけるストラップだって、タピオカだって、ケツルルだって、世の中繰り返し時代は回ってるはずなのに、どうして江戸時代以前の「つぶらな瞳が爽やか ~一重まぶた女子~」のトレンドだけは回ってこないんだ、、、、という少し悲しい気持ちになりました。もう100年以上たってるよ。

こんなことが続くので、私の二重研究も終わることなく13年目に突入しています。なぜ整形をしないのか?に対する解としては、「メスを入れたらしばらく外に出られないから」「切らない二重はいつか戻るから」です。今後の美容医療の進化に期待しています。

まぁ、ぶっちゃけね、人が一重でも二重でもどっちでもいいんです。だけど、自己満足として二重生成に勤しんでいた13年前から時代は変わり、二重じゃないと可愛くないみたいな美の条件が出回りすぎているように感じます。

今はどこ行っても脱毛と整形の広告で溢れかえってますよね。「汗、水、すっぴん怖くない!たった3年の高校生活。1秒でも長くカワイイ私で過ごしたい」。外見にとらわれず生きるって大変です。

自己満なのは今も変わらないけど、社会的に何かを守るかのように二重生成に勤しんでいるような気もします。韓国人男性みたいな切れ長一重の顔は、対局のタイプの顔と同じくらい受け入れられているのに、どうして女の子は二重が正義なのか。二重まぶた市場に一重・奥二重トレンドの黒船が現れていまの二重市場を半分だけ独占する日が来ますように。

2,000字超えてるけど、最後しかまともなこと言ってないね。

おわり


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