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思い出せないけれど、どこか懐かしいにおいがする。

ここはいつか来た道。
思い出せないけれど、どこか懐かしいにおいがする。

徹夜が続き寝不足の頭で歩いていると、途方もなく誰かが侵入してくるのがわかる。

今日は、今もどこかで生きているのだなと感じている。何にに反応したのか、助けを呼んでいるのか?助けられるのか?手助けしていいものなのか?いつも迷ってしまう。

このまま無秩序に歩き回っても実体に会えないと分かっていたので、昨夜依頼された仕事をするために喫茶店に向かった。私の仕事はリーディング依頼されたことをメールでメッセージ送信するので、ノマド的にカフェに行くのだ。積極的に話をするわけではないが、適度にコミュニケーションがあり、適度にほっておいてくれる馴染みの喫茶店。アイスコーヒーに蜂蜜をたっぷり入れてもらい、窓側の席に座った。

外音遮断の為に音楽を選びヘッドフォンをして、キーボードを開きメッセージを打っていく。底にたまった蜂蜜がドロリと口に入ってくる度、呼吸を整え、改めて画面に目をおとす。一定のリズムで集中していき、もうすぐ書き終わると思った頃、誰かが侵入する気配がした。

さっきの匂いの主だと思った。

このままでは仕事が中断してしまうので、ヘッドフォンのボリュームを上げ目を閉じ、一気にメールを書き上げた。2度読み返し添削して、3度4度とチェックをして、クライアントの為の祈りを込めて送信ボタンを押す。

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