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行ってみたら新番組の初回ゲストだった @Amed

早朝4:30起床。バスでイスタンブール新空港へ向かう。「WAAR TV」という、クルド語で素晴らしいコンテンツを配信しているメディアにゲスト出演する。

前回のAmed滞在時に、前々からSNSで交流のあったWAAR TVプレゼンターのGernas Nenasに会うことができて、「Kurt û Kurmancîのゲストで出演してよ!」と言われた。

毎回アーティストや役者がゲストで出ているお気に入りの番組で、よく観ていた。過去の綺羅星のごときゲストのラインナップからして、私には荷が重いポジションだなと思ったが、彼らの仕事への敬意から受けることにした。

Amedの空港に到着。Gernasに「どこに行けばいい?」とメッセージするもしばらく返信がなかったので、スタジオの近くまで行っておけばいいかなと思い、バス乗り場へ行く。

乗り合いのミニバスは現金払いだが、そういえば市営バスには乗ったことがなかった。バスカード的なものが必要そうだ。

バスに乗ろうとしている家族連れに「バスに乗るのにカードは必要ですか?」と尋ねてみる。すると、「おいで、君は我々のお客さんだ。ここはクルディスタンだからね!」バスの運転手の人も「ようこそ」と温かい言葉をかけて乗せてくれる。あぁクルディスタンに帰ってきたんだなぁと感じる。

おじさんに「旧市街の方へ行きたいんです」と言うと、「我々もそちら方面だから大丈夫。ついてきなさい」。完全なる安心感。

バスに乗っていると、Gernasから電話。「Alo えりか、どこにいるの?」
「Alo Gernas、バスで旧市街の方へ向かってるよ」
「えー!迎えに行くつもりだったのに!連絡遅れてごめん!今どの辺?」
「えっと、、ちょっと待って、、(Google Mapを開く。どこだ。)え、どこかなぁ?」
「誰かいる?電話代わってみて」
「すみません、おじさん、友達なんですが」
(Gernasとおじさんのやりとり)
おじさんから電話を受け取って電話に出る。
「Alo Gernas」
「えりか、オトガルで会おう」
「OK」

その辺の人にパッと電話を渡すと、当たり前のように受け取って、知らない人同士でいい感じでまとめてくれる。この地にまどろっこしい前置きはない。目の前の問題を最速で解決する。

オトガルに到着。おじさんが「おいで」と導いてくれる。すると向かう先からGernasが歩いてくる。
おじさん「じゃあ、我々はこれからバトマンへ行くから。さよなら!」
「ありがとうございました!良い旅を!」

Gernasに導かれて乗った車には番組クルーが3人いた。互いに挨拶し、撮影場所へ向かう。旧市街の城塞に到着。28度くらいあり、完全に夏日。とても暑い。

撮影場所へ向かう


どうやらGernas、Zeynepという女性、私の3人で番組に出演するようだ。「Kurt û Kurmancî」はスタジオで、薄暗い照明の中で粛々とトークが進められていく番組だが、今回は趣向がかなり異なるなぁ。

3人で歩きながら話すシーン。ドローンもバンバン使う。 1人でいろんなポーズをさせられての撮影。これはだいぶ恥ずかしかった。「Çawa tê herî」のクリップ撮影をした時のイタい記憶が蘇る。



それから座ってチャイを飲みながら話すシーン。オープニングとエンディングも撮る。「新番組Pencerê Bakûr これからも様々なゲストを迎えてお送りします」とGernasのエンディングトーク。

え?Pencerê Bakûr?

「ちょ、Gernasよ。Pencerê Bakûrて何?新番組なん?Kurt û Kurmancîや思てたわ!」
「せやんな、俺も知らんかってん。Kurt û Kurmancîに呼んだつもりやってんけど、プロデューサーが新番組作ってん」
なんじゃそら!

「Kurt û Kurmancî」のつもりで出向いたら「Pencerê Bakûr」なる新番組の初回ゲストだった。私で大丈夫か、WAAR TVよ。

そんなこんなで、3時間ほどで撮影終了。言葉がなかなか出てこずたいした話ができず、歌も歌わされたがパッとしない感じで、やっぱり撮影となると自信のなさが全開してしまい、構えてしまう。

これから彼らがミラクルな編集をしてくれることを祈る。

撮影を終えるとAmed名物Cigerをご馳走になる。羊のレバーの串焼き。これが本当においしい。ディレクターが注文したラフマジュンも一枚いただく。これもめちゃくちゃおいしい。ラフマジュンはやはり炭で焼きたい。

みんな串3本なのに、私だけ4本あった


またとんでもない量を食べてしまった。もう明日まで食べない!

食事が終わると、Gernas、クルー2人と別れ、夜はZeynepの家で滞在させてもらうことに。Zeynepはクルド語の教師でもあり、その教師仲間が5人、続々と家に集結。

集結



チャイの時間が始まるが、朝4:30起きで慣れない撮影もあり、完全に疲れていた。途中離脱して昼寝させてもらう。2時間ほど寝るとまた会話できるくらいには回復。結局また夜中まで話す。基本夜更かし、の習慣がまだつらい。早く寝たいしたくさん寝たい。

明日はまた早起きしてレッスンのためにイスタンブールへ。ディヤルバクルにいたいけど!

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