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Perfect Practice

最近、グルメツアーガイドの仕事を始めた。
というか、正確には
その会社でツアーガイドになるための
トレーニングを始めた。

最初の何回かはツアーにお客さんとして参加し
次はガイド見習いとして参加して、
その次に先輩ガイドと一緒にガイドをし、
次は自分メインで先輩に着いてきてもらい
最終的に、一人でガイドができるようになる。

今日やっと自分メインで
先輩に着いてきてもらうところまで来た。

昨日の夜は非常に非常に緊張していた。
なんたって次の日(つまり今日)は
初めて自分メインでガイドをする日なのだから。

彼に
「先輩が着いてきてくれるとはいえ
初めての本番だから
めっちゃ緊張してるのーどうしよー」
と泣きついたところ、
彼はこんな言葉をかけてくれた。

They say that practice makes perfect
but sometimes, perfect practice only makes
practice perfect.

最初意味が分からなかった。

Practice makes perfect.
練習を重ねることによって
物事を完璧にできるようになる。

は聞いたことがあったが
その先の長〜い部分は
聞いたことがなかったから。

なので、
「それは『たとえ練習で完璧にできたとしても
本番で完璧にできるわけじゃない。
だったら練習で完璧を目指さなければ
本番でなんてもっと完璧にはできない。
だから練習の時から完璧を目指しなさい』
っていう意味?」と聞いてみた。

「違う違う。
『完璧になるまで練習したとしても
それはあくまで完璧な練習にしかならない
(かもしれない)。
だからこそ、練習を完璧にするより、
ある程度のところで踏ん切りをつけて
本番に臨まなくちゃいけない』
っていう意味だよ」と教えてくれた。

なるほど。
たしかに、本番じゃないと出ない力、
習得できないものがある。

例えばガイドの仕事で言えば、
自分がメインでやらない時は、
どうしても「先輩がやってくれるから大丈夫」
と思って無意識に頭のスイッチを
オフにしてしまったりする。

実際に、現段階の一つ前、
二人一組でガイドする時に
そうなってしまった。

時間の管理も先輩に任せっきり、
自分が分からなくてもどうせ先輩がやってくれる
と思ってしまうし
とにかくお客様気分である。

それに比べて、今日はたしかに
自分一人ではできなくて、
たくさんたくさん先輩に助けていただいたけれど、
あくまで、自分がリードするツアーの中で
先輩に補助していただいている、
という感覚だった。

そして、本日ツアー終了後に
フィードバックをいただいた時も
前回より断然腹落ちした。
「自分事感」というか、
「これは自分の責任である感」が段違いだから、
より言葉が入ってくる。

やはりこういうのは
踏ん切りをつけて本番に臨んだからこそ
得られた感覚だと思う。

練習あってこその本番だし、
練習をおろそかにしては
元も子もないのはもちろんだけど、
ある程度練習したら、
あとは勇気を出して飛び込む!
そうやって本番を経験していくことによって
体で、文字通り「体」験として
憶えていくことの大事さを学びました。

写真はグルメツアーで伺う
お味噌屋さんの試食セット。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。