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私の出産体験記①~ソフロロジー法と里帰り出産する?しない?~



最近、たまたま複数の方のお産体験記を読ませていただいた。


自分の経験も、周りの話を聞いても、本当にお産に「同じ」はなくて、大変だよなあと感じる。

それだけ、自分も含め、1人ひとりの命が尊いんだと改めて思う。みんなみんな、産まれてきてくれてありがとう、産んでくれてありがとう、なのだ。


私もいつかは書きたいと思っていた。

それで、今回、遠い記憶を手繰り寄せ、私の2回の出産体験と育児について綴ってみたいと思う。




私の初産は娘の時、2011年に遡る。

当時、私はフルタイムで働いていた。子どもは欲しいとは思っていたけれど、毎日忙しかったこともあり、こんな出産がしたい、あの病院で産みたいなどというこだわりも、プランも全然なかった。

幸運にも妊娠の兆候が分かり、いざ産院へ。

ネットで検索し、とにかく自宅から1番近い産院を選んだ。

この選択が、私のお産人生を変えることになろうとは。


2回目の受診で心音も確認でき、妊娠が確定。

「おめでとうございます。」

ーーありがとうございます。

そこから、出産へのプランを作る作業が始まった。


実家が遠いこともあり、産後を考えて、里帰り出産にしようとぼんやり考えていた。事前のアンケートにもそう書いた。


そんな私に、先生が一言。

「そんな無責任なことはできません。」


ーー?!?!


頭の中が真っ白になる私。

ーーえ、里帰り出産って一般的じゃないの??


その日、色々と説明されたのだが、なんせ衝撃が大きすぎて、とりあえず宿題として持ち帰ることにした。


冷静になり、ようやく色々と調べ始めた。


その産院の方針は、以下の通り。

・ソフロロジー出産
・バースカンガルーケア
・母児同室
・母乳育児


そこでまず、「ソフロロジー」という、聞き慣れない言葉にぶち当たる。

ソフロロジー出産とは

ソフロロジーとは、心身共にリラックスすることを探求するもので、これを応用した出産をソフロロジー出産と言います。

具体的には、イメージトレーニング細く長い腹式呼吸をして、むやみにいきまない出産をします。結果、赤ちゃんにもお母様にも負担の少ないお産になり、産後の育児にスムーズに入ることができます。

産院ホームページからお借りしました。


不勉強な私にとって、お産にそんな方法があること自体が驚きだった。

ただ、何か分からないが、出産への妙なやる気(「イメトレして産んでやるぜ!」、みたいな。)がフツフツと沸き起こるのを感じた(熱しやすい性格ゆえ)。


この日、先生から言われたことを振り返ってみると、

①当院と同じ方針で出産し、母乳育児まで徹底してサポートしてもらえる産院は少ない。私の地元にはない(県内にはあるが遠い)ので、心から安心して送り出すことができない。

②一時的な里帰り(車での移動)は産後でも可能。

③里帰り出産だと夫が出産に立ち会える可能性が下がる。誕生直後を共に生活するメリットはたくさんある。ぜひ夫と一緒に過ごしてほしい。

とまあ、多分こんな感じだった。

ちょっと癖のある中年男性の先生だったのだが(苦手な方は苦手かも。私は全然大丈夫。)、方針に対する確固たる信念と、赤ちゃんへの愛情がものすごいことだけは分かった。

後日、先生の出された母乳育児に関する本なども読み、理解を深める私。ソフロロジーのトレーニングも早速始め(リラックスして専用のCDを聴くというもの)、だんだん、その産院以外での出産は選択肢に上がらなくなる。

ただ、両親に相談すると、予想はしていたが、やはり反対だった。ソフロロジーだか何だか知らないが、そうでなくても普通に安全に出産できる病院はある、里帰り出産は当たり前なんだ、と。

退院後の生活を考えると、母に来てもらう必要があるので(夫が育児休暇を取るという選択肢はわが家にはなかった)、その負担も考えると、確かに申し訳なさもあり、どうしたらいいか悩んだ。

とりあえず、次の受診に夫が立ち会い、先生の説明を聞くことになった。父は、事前に、夫に私を説得するよう頼んでいたらしい。


ところが、元々スポ根で熱血、情熱などのワードに弱い夫。面談では、先生の熱意にあっという間に感化され、私以上に賛成派となってしまった。私の言う事にはやや疑いを持っていても、プロの意見には弱い。まさに、「ミイラ取りがミイラになる」状態とはこのこと。

夫婦で足並みが揃ってしまい、両親の願い虚しく、里帰り出産はしないことに決定した。

お父さん、お母さん、わがまま言ってごめんなさい。そして最終的には受け入れてくれありがとう。


パート2へ続く。



***2023/10/4追記***

このタグでよかったのか。。でもありがとうございます。

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