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大学生、初めての献血記録

先日、ちょうど用事場所のすぐ近くに献血センターがあったので立ち寄ってみた。前々から献血に興味はあったものの、後に予定があったりして機会を逃していた。大学やショッピングモール、駅などで献血バスや呼びかけを見かけることはあっても、なんとなく気恥ずかしかったり。今回は次の予定まで時間が空いていたこともあって、軽い気持ちでいざ献血センターへ。

中に入り恐る恐る「初めてなんですけど……」と声をかけるとスタッフさんがすぐに対応してくださった。部屋は明るい照明でソファーと小さなテーブル、ロッカーや本棚が置いてあった。「すぐにご案内しますので好きなお飲み物をお持ちになってお掛けください〜」と言われ目をやると、高速のサービスエリアにあるようなカップ式の自販機が。噂には聞いていたが、本当にすべて無料なのに驚いた。ホットのココアを側に置きつつ、本人確認や健康状態についての質問に答え、問診・血管/血圧チェックなどを受けていった。だいたいここまでで15〜20分くらい。

一旦用事に戻ってから再度来訪し、血液型の確認とヘモグロビン濃度の測定から再開。中指からチクッと血を取ってすぐに血液型がわかるみたいだ。その後すぐに採血室に案内され、歯医者さんにあるようなベッドに腰掛けた。今回は400mlの血を左腕から取ってもらう。私はどうやらとくに注射についての苦手意識はなく、昔から針を打っているのをガン見してしまう癖があるらしい。しばらく血が取られていく様子を眺めながら他の人の様子も観察する。だいたい40〜50代くらいの方が多そうで、常連さんの雰囲気。看護師さんとおしゃべりしたり、なんだかみなさん悠々としている。不思議と時間がゆっくり流れているみたいだ。

5〜10分ほどで採血は終了。自分の約12%の血がパックに入っているのはなんだか不思議な感覚だ。再度血圧を測ってもらうと、若干採血前に比べて低血圧気味の数値が出たらしい。若干頭がぼーっとしているけれど、そのほかはとくに問題なし。献血が初めての人は採血後30分ほど休憩しなければならないらしく、再びソファでココアを飲みながら待機した。待機時間も含めるとどうしても1時間〜90分くらいかかってしまうけれど、スタッフさんに血や血管を褒めてもらえたり、「自分の血が誰かの役に立つ」というのは純粋に嬉しいなと思う。

本棚に置いてあった献血新聞を読むと、今でも輸血用の血液は人工的に造ったり長期保存ができないらしい。10〜30代の人の献血協力者数は10年間で3割ほど減少していて、若い人の協力が不可欠とのこと。「ボランティア」というとどうしても身構えてしまうし、寄付もどこにしたらいいか分からない。けれど、今回献血という選択肢を実際に経験してみて、なんだかこちらの方が心が晴れやかになった気がする。また一つ、行動の選択肢が広がってよかった。

記事を読んでいただきありがとうございます。 みなさまよい一日を。