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その舞は、まるで蘭の花のように

従姉妹のお嬢さんが主催するバレエ団NeoActの公演を見に行きました。毎年1回定期公演があり今回が4回目でした。

力強くて繊細。エネルギッシュでしなやか。自然体でアーティスティック。普通なら共存しない2つのイメージを両方感じさせる踊り。私はクリスマスに「くるみ割り人形」を観にいく程度のバレエ鑑賞初心者ですが、そんな私でも彼女達の踊りに毎年惹きつけられ、かつ進化を強く感じ、エネルギーをたくさんもらえるのです。

今年は最後の踊りで魅せたバレリーナ10人の表情がそれぞれあまりに感動的で、自然と涙が溢れました。プロフェッショナルたちが努力と想いを重ねた末に魅せる表情は、何ものにも変えがたいくらいに美しくて。
バレエというと「全員が揃っていることが美」というイメージを持っていましたが、彼女達を見ていると、これまでのバレエへのイメージが根源から覆される思いです。

さて。公演のお祝いにお花を買ったのですが、今回は小さな黄色い蘭の鉢植えを5個あわせて花束のようにしました。蘭の花のようにいつまでも美しく舞ってほしい、そして次の公演である5回目に向けて更なる飛躍を。そんな思いを込めて。

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偶然にも、選んだ蘭の生産者が「五蘭塾」という「5」の名のつく造り手でした。気になってHPを調べたら名前の由来について、こんなことが書かれていました。

** 五年先の蘭を考え学んでいこう、と1985年に戸馳島で生まれた洋ラン生産者のグループです。洋ランの栽培は苗から花を咲かせるまで3〜5年かかります。要するに今咲いている花は、5年前に栽培を決めた苗でもあるのです。**

** そこで洋ラン花生産者として「常に先、五年後のトレンド」を見据えて蘭を栽培していこう、そして切磋琢磨し学び続ける事を忘れずに。そんな想いで五蘭塾という名前がつけられました。**

こんな素晴らしい造り手の蘭に出会い、プレゼントできたこと。それだけで幸せな気分になれました。そして、5年かけてやっと花を咲かせること。私の大好きなワインを生み出すブドウの栽培もほぼ一緒。すぐに結果が出ないからこそ、生産者にとって苦しくて大変なことが多いと思いますが、常に未来を見て考え尽くし、鍛錬を重ね、その結果として咲いた花や実は、きっと、その先の未来に引き継がれていくのでしょう。

NeoActのバレエ公演は来年が5回目。きっと美しい花々の舞が見れるはず。今から5th公演が待ち遠しいです。

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