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さよなら、マフラー



 12月に入ったかと思えば、もう14日だ。


毎月毎月、○月になったかと思えばもう中旬だ、はや下旬だ、と思っている。


2023年は怒涛の連続で、2月3月の出来事が数年前のことだと思えてしまうくらい、いろいろなことがあった。
わたしは仕事を辞めて引っ越しをして、夫との新生活をスタートさせた。
ふたりの生活は楽しくもあり、少し辛いことや悲しいこともあって、わたしは様々な感情を味わった。


ドドドドドって感じだったなぁ、ほんと。
(ドンキホーテの店内みたい)


日本は特に、クリスマスが終わったらすぐに大みそかとお正月がやってくるから、スピーディだ。
残りの2023年も、あっという間に過ぎていってしまうだろう。



 わたしは引っ越しをしてから、少しずつ自分の洋服や雑貨を処分し始めた。
転勤がある生活だってことも理由の1つだが、物の多さがわずらわしく、視界に入るとストレスを感じるようになってきたからだ。
物が少ないと管理が楽。掃除も引っ越しもしやすい。
手持ちの物はお気に入りの少数精鋭にして、生活していきたいなぁと思った。


トップスもスカートもパンツも、ハンガーが余るほど処分してきたわたしだが、ここ数年、捨てるか悩み続けている小物があった。

わたしが大学生の頃だから、今から10年くらい前に買ったマフラーだ。


このマフラーは、

ファッションビルでひとり買い物を楽しんでいたときに、ひと目見て気になったマフラーで、

一度お店を去ったものの、もう一度お店に戻って悩んで悩んで買ったマフラーであり、

意気揚々と地元への帰省時に巻いていったら、同じものを巻いている人と出会って、かなり衝撃を受けたマフラーでもある。


捨てようと手にするたびに、あのときの自分が気に入って買ったことと、プラスαで忘れられないエピソードのことが頭を過ぎり、捨てられずにいた。


でもね、捨てるかずっと悩んだ割に、ここ数年全く身に付けていないんだ。


もう、潮時かなって思うの。


マフラーも、どうか許しておくれ。


若かりし日のわたしの感情は胸に残したまま、
左様なら。今までありがとう。






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