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感情的な色彩-365diary

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まいにちの気付きや感情を記録していきます
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32歳、無職、海外在住になって思う、自由と働くということ

「32歳、無職、デンマーク在住」 2020年秋、私をごく簡単に表現するならこういう肩書きだった。 SNSではフリーランスの編集者と名乗り続けていた。けれど知らない土地での暮らしに慣れるまではと、お仕事はお断りさせて頂いてこのパンデミックのさなか、遠く知らない土地に単身渡ってきた。 デンマークに来てから最初の3ヶ月は、フォルケホイスコーレという18歳以上なら誰でも通える全寮制の学校に滞在していた。少し変わったこの学校はテストも評価もなく、授業を受けなくっても怒られたりしない

デンマークへの長い旅、はじまりの物語

「あんた、仕事は大丈夫。あとねぇ…海外行くわよ。海外!!」 大学4年生の春。 就職する前にいっちょ運勢でも占おうと、横浜中華街の雑踏の中にこぢんまりと佇む手相占い所に親友と行った時に言われた言葉だ。 期待で胸をいっぱいに膨らませた新社会人に、気さくな占い師さんは恋の話から健康の話までたくさん喋ってくれたのに、そんな話は今やひとつも覚えていない。私の脳裏に数年経っても強く焼き付いているのは、雑に言い切られた「仕事は大丈夫」と、力強く言い切られた「海外行くわよ」のたったのふた

北欧ブルーの見つけかた

寒くて、暗くて、強い風が吹きすさぶデンマークの冬。 季節が冬へと移り変わっていくにつれて「なんだか街がつまらく感じるようになってきたな」と思っていた。なんたって、北欧の夏と秋は最高だった。 夏のデンマークは明るい陽の光とハピネスに溢れていて、誰も拒まない楽園のような空気感に溢れていた。 朝目覚める前から陽は差し、20時頃まで昼間のよう。夜にビールを飲んでてもなんだか昼飲みのような気分で、幸せな背徳感。コロナなんてうっかり忘れてしまいそうなほど。 秋、少し長くなる影。夏

2020年の私と英語 #EnglishChallenge

2020年12月、私はデンマークに滞在しながらデザインポスターの会社などで少しお仕事をさせて頂いている。 そう言うとさぞ海外慣れした、英語が喋れる人のように見えるから面白い。この生活は、この1年かけて私が英語と向き合い、足掻きもがいた結果でしかないのだ。 2020年のはじまりの、私と英語2019年の春「デンマークへ行こう」と思い立った。 詳細はまた別の機会に書こうと思うけれど、色んなご縁と私の目指したいもの、想いが交わる場所がデンマークだったのだ。 ただ、その時の私は

みんなで来たから、見える景色に #EnglishChallenge

今や私の生活を語るのに欠かせない存在となった英語。 そんな英語と私の間にいつも、ずっと寄り添ってくれていたコミュニティ #EnglishChallenge が、今日で1周年!!嬉しい! 約1年前に会社を辞め、フィジーへ語学留学に行き、お客さんの99%がアメリカ人なバーでバーテンダーをし、PROGRITで英語コーチングを受けて…。英語にまつわることだけを振り返っても、びっくりするくらい目まぐるしい!そして今、1年前には想像もしなかったところに立っている。 それこそ、主宰で

ノンストレスなおうち時間のためのアイテムたち

自宅にいる時間が多くなるにつれ「いかにストレスフリーなおうち時間を過ごすか」みたいな話題が多くなってきました。 引きこもり体質&自宅が勤務地のフリーランスゆえに家で長時間を過ごす時にみんなにオススメしたいものが超絶たくさんある…!ので、まとめてみました。 人の存在感とゆるやかな雰囲気をつくる【radiko】好きな音楽をずっと流しておくのも良いですが、私のおすすめはラジオ。今はradikoを使えばPCでもスマホでもラジオ聞けます。 ラジオの良さはなんと言っても、人の存在感

海外でひとりリモートワークをしてみて大切だった5つのこと

新型コロナウイルスの影響で注目されているリモートワーク。それを受けてnoteが「#リモートオフィス」のお題を設定していますね。 こういうことに軽やかに反応して、いまある環境の中でみんながよりよく生きていける空気や心持ちを作ってくれるnoteの心意気が、とっても好きなのです。 そして、昨年会社を辞めてフリーランスになって、日本のお仕事をさせて頂きながら海外に3ヶ月半住んでいた私の話も少しは役に立つかなと思ったので、このnoteを書きます。 私の海外リモートワークの環境20

偽らないことと、人の縁

「すごいね」と言われたその瞬間 あ、いま、一線引かれてしまったな、と気づく。 そんなやりとりを何十回も体験するような人生を送ってきている。 仕事にしても何にしても「もっとできるんじゃないか」と思ってしまう私は、いつだってやるべきこととその言い訳を両手にフルマックスに持って生きている。 その結果、めちゃくちゃ働くアラサー女子が爆誕したし、今住んでいるフィジーも英語勉強だけでは飽き足らず、日本から仕事を持ち込んで学生とフリーランスの二足のわらじを履いている。 こんなに頑張

ふいに鮮やかさを連れてきてくれる、私の仕事

最近、エモい文章の研究をしている。 それは単純に仕事で没入感のあるコラムを書けるようになる必要があるから…という話なのだけど、アンテナを立てているとやっぱり出会いはあるわけで。 こんなツイートを見てしまったら、今の私は読まずにはいられないのです。 考えたこともなかった。どうして「指の混ざり」と「頬の香り」なの? このエッセイ、多く語るのはあまりにもナンセンスなので、ぜひ読んでほしいです。 エッセイ自体はとても素晴らしいもので、仕事のヒントになる種がたくさん閉じ込めら

音と視覚の感覚をアップデートする@サカナクション『暗闇 -KURAYAMI-』

あいちトリエンナーレの音楽プログラムである、サカナクションのライブ『暗闇 -KURAYAMI-』に行ってきました! ライブのコンセプトは「暗闇」。視覚を遮ることで音をより鮮明に聞くのだ!というライブです。 初めて知る、音の質感の違い人生初のサカナクションでしたが、もはやライブではなくインスタレーション。芸術を見て、聴いてきたのだ…という感想です。 音の質感の違いをこんなに感じながら聞いたのは初めての体験でした。 どんな違いかを正しく表現するのはとても難しいですが…まず

ハワイにいるときはハワイ最高〜!って思ってたけど、日本帰ってきた瞬間、日本最高〜!ってなるから郷に入らば郷に馴染むのだなぁ。 私の脳みそがハッピーなだけかもしれないけれど。

作家の視座・視点を洞察する力は、コンテンツを強くする #コルクラボ編集専科

今日はコルクラボ編集専科でした。 前回の講義はギュッと詰め込まれた学びの大きさと感動がオーバーフローしてうまいこと収集・アウトプットできなかったんですが、2回目なんで頑張って自らの血肉にする努力をしていきたいなと思ってます。 今回の講師は株式会社スピカワークスの鈴木重毅さんです。「となりの怪物くん」や「春待つ僕ら」の編集を担当されてます。神〜!好き〜〜! 講義の中で、コンテンツを強くするためには、その漫画家の魅力をちゃんと定めないといけない、という話が一番心に留まりまし

360度映像が写真の役割を奪う日

この前友だちに最新のGoProで撮影した映像を見せてもらいました。 GoPro Fusionかな。360度映像が撮れるやつです。 このすごさ、もう実際の映像を見てもらったほうが良いです。見てください。すごいから。動画なのに、ドラッグすると360度どこでも見れちゃう。 ↓再生ボタン押して、動画の上で映像をドラッグしてお楽しみください〜。スマホのブラウザ・noteアプリからだと360度対応してないっぽいのでスマホの方はYoutubeアプリに飛ぶとちゃんと見れます。スマホのほ

改めて知ってほしい、「情の時代」について

昨日、あいちトリエンナーレの「平和の少女像」についてnoteを書いたそのすぐ後に、展示中止を知りました。 昨日から今日にかけてすごくモヤモヤするし、悲しいです。 昨日のnoteにも書いた通り、私はこの展示について様々な意見があるのは当然だし、どれも間違ったことではないと思うのです。なのに、暴力的な弾圧によって一方の主張が潰されてしまう現実がとても恐ろしい。 そしてこのタイミングで改めて、あいちトリエンナーレのコンセプト「情の時代」についてできるだけ多くの人に目を通して欲