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幼児のレッスンで気をつけていること。

お教室で場所をお借りし、ピアノを教え始めて数年経ちました。

色々な年代の生徒さんが来てくださるのですが、小さいお子様のレッスンはなかなか試行錯誤していました。楽しんでレッスンに来てくれる生徒さんもいたのですが、泣いてしまう生徒さん、教室に入ることを拒んでしまう生徒さん、中々続かず辞めてしまった生徒さん…。

どうしたら、生徒さんが楽しんでくれるのだろう…?悩みながらレッスンを続けていました。そんな中で数年経ち、少しづつ生徒さんが心を開いてくれたかな?楽しんでくれているのかも…と思えるようになった方法をまとめてみました。

まず、大前提としてこちら


みんながピアノを弾きたくて来ているわけじゃない

です。

ピアノをやりたい生徒さんもいます。しかし本人はそれほど興味はなく、親御さんの意思で連れられて来た生徒さんもいます。それなのにずっとピアノを弾いて、好きなこともできない…つらいですよね。なので、ピアノでもピアノじゃなくても楽しめるように考えました。

・歌とリズムを積極的に取り入れる

これは幼稚園や保育園でもやっていることですよね。その延長線上でピアノに取り組んでもらえれば…と考えて、童謡を歌ってからその童謡をピアノで弾いてみたり、タンバリンを使ってリズムを叩いてもらったりしています。ただ弾くだけじゃなく、いつもやっている歌やリズムだと進んで取り組んでくれます。そして、大体の生徒さんにはこちらの「リズムとソルフェージュ」系の本も取り入れています。

https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail_sp.php?code=503130

こちらは本当に使える一冊で、前半はリズムの問題なのでタンバリンで叩いてもらい、後半では音読みに使えるメロディーの問題が載っているので歌ったり弾いてもらったりしています。

・ぬいぐるみもレッスンに参加

小さい生徒さんだと、ぬいぐるみを持ち歩いている生徒さんがいます。その場合はピアノの譜面台の横にぬいぐるみを置いてもらい、お客さんになってもらいます。狭い部屋に黒いピアノがあって、隣にはよくわからない大人…。そんなお部屋にいつも見ているぬいぐるみがいると、安心しますよね。譜面台の横だと生徒さんの視界に常にぬいぐるみが入るので少し気持ちもほぐれる様です。

・たまには好きな曲を

いつもテキストからの選曲だと、つまらないと感じる生徒さんもいます。なので、好きな曲を弾いてもらい楽しんでもらえる様心がけています。(難しい曲の場合、生徒さんのレベルに合う様、こちらで調整が必要です。)他にもよく聞くチャイムの音や、マクドナルドのポテトのできる時の音🍟などなど、知っている効果音なども弾いてもらうと、楽しくピアノに触れてくれます。

・小道具はどんどん使う

レッスン中はテキスト以外にも

・ご褒美シール

・リズム用のタンバリン

・イラスト付きのドレミカード

・鍵盤に置ける絵の鍵盤カード

・クレヨン

などを、レッスンに取り入れられる様こちらが準備しています。

・ご褒美シール

ご褒美シールは、定番ですよね。一曲終わるごとに一枚シールを貼ったり、宿題を書いてもらうレッスン帳に貼ってもらったりしています。

・リズム用のタンバリン

リズム用のタンバリンは先ほども書いた通り、リズムを叩く時に使っています。知っているお歌をこちらが弾いたり、CDを流したりしたときに、曲に合わせてたんたんとタンバリンで叩いてもらったりもしています。

・イラスト付きのドレミカード

これはドレミの名前や場所を覚えてもらうために、興味を持ってもらうために使います。順番をごちゃ混ぜにして渡し、ドレミの順番に並び替えてもらったり、「ドとソを弾くのでカードで答えを教えてね」、とカードを渡して音当てクイズをし、カードで回答してもらったり。

・鍵盤に置ける絵の鍵盤カード

こちらは幼児向けのテキスト「絵おんぷからバイエルまで」に付いているものです。https://www.amazon.co.jp/幼児のための-絵おんぷからバイエルまで-上-絵譜鍵盤カード付-楽譜/dp/4773235837#aw-udpv3-customer-reviews_feature_div


鍵盤の場所が分からなくて、弾きたくない!!という生徒さんにはかなりおすすめです!

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鍵盤型の紙に絵が書いてあるので、この紙を鍵盤に乗せ、「どんぐりの絵はどこかなー?」というところからだんだん「ここがドのおうちだよー」って覚えてもらいます。
始めは何もない鍵盤の黒鍵にチョキを置いてもらい、そこを目印にして「ド」を覚えてもらっていたのですが、そんなのお構いなしに好きなところで「ド」を押してしまう子がたくさんいて…そんなときにこの鍵盤カードにはとても助けられました!!何もない鍵盤よりも、絵が描いてある方が興味もわくのと、シールではないのですぐどかすことができるのも良いです。(生徒さんがどけてしまうというデメリットにもなりますが…笑)

・クレヨン

これも普段から身近にあるものですよね。幼稚園だけではなく生徒さんのご自宅にもあるものなので、持ってきてくれる生徒さんもいます。個人的には小さいお子様には色鉛筆やクーピーはまだ早いかな…と思いました。やはり細い分塗るのに時間がかかってしまいます。クレヨンの方が安定してささっと塗れる印象です。


・まとめ

幼児のレッスンに向けて、やっている事をまとめました。嫌がる生徒さんには何が嫌なのかを把握した上で、かっちりやりすぎず、遊びの延長線上でピアノが弾けるようになる、というのが理想ですね。
ほとんどの生徒さんが保護者の方と一緒に来ていただくので、保護者の方も交えて曲当てクイズをしてみたり、お歌も一緒に歌ってもらったり、ということもしています。(コロナが流行る前ですが…)


まだまだ研究途中なので、引き続き生徒さんの様子を見ながら楽しいレッスンができたらと思います。



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